クスコからプーノへ・チチカカ湖のウロス諸島・南米44日目 / 2023年3月15日
ペルーのクスコから、ボリビアのラパスへは平時は1時間で着く飛行機が出ているのだけど、政情不安定な現在は出ておらず、別の便は2〜3回の乗り継ぎをへて9時間ぐらいかかるし料金も高い。クスコからラパスはバスも出ていて、こちらも平時なら13〜17時間で到着なのだけど、現在は陸路が閉鎖されていて(土日は陸路も行けるという噂もある)行くことができない。そのためペルーのプーノという街から、チチカカ湖をボートでボリビアのカサニへ移動することで陸路を使わずに湖を経由した国境超えを行うというルートもあるが、これまた時間がかかる。ただ自分たちは時間的にシビアなわけではないので、せっかくなのでプーノを経由して行ってみることに。
というわけで、クスコからプーノへまずは夜行バスで約7時間かけて移動。3列シートでかなり背もたれを倒せるタイプだったので、結構寝ることができて快適であった、乾燥気味でちょっと鼻喉が痛くなってしまったが。早朝ホテルに着くと、ふつうに早期チェックインさせてくれてありがたい。
実際に湖を経由するのは明日なのだけど、前日イミグレーションで出国書類にハンコを押して貰うことが必要とのことで、5〜9時と15〜19時に湖経由出国用のイミグレーションが開いているらしく、そのまま早朝チチカカ湖沿いのイミグレーションまで行って出国用の書類に判子を押して貰う。帰ってくると流石に疲れてホテルで睡眠。
昼食は近くのローカルの食堂で。ランチはメインを選び、スープとドリンク付き、それで一人7SOLなのでお安い。地元の人で賑わっていたので、良い食堂なのだろうな。ドリンクは温かい甘い麦茶のような味わい。
夕方はチチカカ湖のウロス諸島へのツアーに参加。ツアーとはいえ客は自分たちしかおらず、実質貸切ツアーとなった。船からウロス島に向かう途中、たまたま雨が降っている場所にきれいな虹がかかる。良いもの見れたなぁ。
チチカカ湖は標高3800mほどの高所にあり、ウロス諸島はトトラ葦という葦で作られ浮かんでいる伝統的な浮島。葦の上にできているので、島を歩くとふわっとした感触。料理も葦の上で行うと燃えてしまうため、石を積んだ上で行うとか。住人とガイドで、浮島がどのように作られるのか、人形等々を使って徐々に作っていくという説明方法で、解りやすく面白い。
湖にはたくさんの葦が生えていて、その隙間を縫うように船が行く。浮島は数ヶ月に一度、新しい葦を敷き詰める必要があって重労働。
ウロス諸島のウル族の刺繍。土産物はたっぷり買ってしまっていたが、かわいくて追加買い。島の地面は一面の葦。
その後は、葦で作られた船に乗ってチチカカ湖とウロス諸島をゆっくりと巡る。チチカカ湖とウロス諸島、プーノに来たのでとりあえず行ってみるかとあまり期待せず観光をしたのだけど、とても良い場所だったなぁ。疲れていたので観光せずにすごそうとも考えたけど、観光してみてほんと良かった。
プーノのホテルも自分たちしか泊まって居なさそうで、ホテルの人が言うにはとりわけプーノはしょっちゅうデモも起きているし、お隣ボリビアとの陸路も閉鎖されているしで、今今は客がほとんどこないとのこと。コロナが空けたと思ったらペルーは政治情勢が悪くなってしまい、とりわけ観光産業への打撃は引き続き大きそうだ。早く良くなればよいのだけど。