A Day in the Life

ラクダに乗って砂漠に泊まる、ジャイサルメールのキャメルサファリ・1日目 / 世界一周92日目

昨晩から鼻水が止まらなくなり、薬局で鼻水用の風邪薬(40rs)と今後の下痢の可能性をかんがえ下痢止め(120rs)を購入する。ミャンマーでも感じたことだけど、薬は安いなぁ。下痢止めは一つが親指大ぐらいの大きさで見たことのないサイズ、噛んで飲むタイプだろうか。

その後、妻の狂犬病の注射のため保険会社が手配してくれた病院へ。受付では、みんな札を握りしめ来院している。インドの病院は前払い制で、病院に限らず薬局も売店も人気店ではお札を出しながら注文している。お札を出さないと客とみなされず、オーダーが後になるとか。

午後からは、ジャイサルメール観光の目玉の砂漠をラクダに乗って観光するキャメルサファリへ。最初は一泊二日のツアーへ申し込むつもりだったが、フライトチケットの都合でわりとジャイサルメールに滞在するため、二泊三日もできるとのことなのでそちらを申し込んだのだった。また折角海外にいるのだし、大晦日〜新年は何か変わったことがしたいと、砂漠の中で新年を迎えようかなと。

インドのジュナガドからやってきた新婚夫婦と一緒に、14時ごろ車で砂漠付近まで移動する。途中はオアシスや誰もいなくなったEmptyTownなる観光地にも立ち寄るが、申し訳程度の観光地であった。向かう途中の景色はわずかに草木が生えた草原と、その中に数十以上〜数百の風力発電所が立ち並ぶ。

一時間強ほど車に乗ったのち、ラクダへと乗り換える。ラクダは立ち上がると2mほどの高さになり、この立ち上がる瞬間きちんと手綱を握っていないとラクダから落ちるため、かなり怖くヒヤッとする。

ラクダに乗りながら草原をしばらく進むと一面の砂漠が広がる。初めて見る砂漠は、いくつもの砂丘が美しく、またその砂の上に波打ついくつもの線のようになっている砂模様が綺麗だ。砂はさらさらで、歩くとキュッと砂が圧縮され音が鳴る。そんな砂漠を少し奥に行き、宿泊ポイントへ。

ただ宿泊ポイントと言っても、風除けに簡易的に作られた枯れ木の壁と、ブランケットがあるだけで、他は何もない。ガイドはその辺から枯れ木を拾ってきて夕食の準備を行う。そう、ここは砂漠の真ん中。電気はもちろんガスや水道も何もない。インターネットはごく稀に電波状況が良い時に一瞬繋がる。トイレはその辺で、炊事のための火はその辺の枯れ木(水分がすぐなくなるためかよく燃える)で、食器洗いはなんと砂で洗い最後に水で軽く濯ぐ。チャイなどは最後まで飲むと砂が少々残っているが、砂漠の真ん中の限られた水なので贅沢は言わないし、慣れると気にならなくなってくる。

その場で器用に楽だから下ろした材料の野菜を切り煮込み、カレーを作る。米を炊きチャパティを焼いて、美味しいディナーの出来上がりだ。夕食が出来上がる頃にはあたりはすっかりと暗くなったが、キャンプファイヤの明かりで目が暗さに慣れてないにもかかわらず満点の星空。

22時ごろ、火を消して眠りにつく。砂の上にブランケットを引いて横たわり、空を見上げると溢れんばかりの星。間違いなく人生で一番多く星が見えていて、まるでプラネタリウムのよう。周りに都市は全くない砂漠の中なので、星の輝きは奪うものは月明かり(三日月程度だが、それでも月の周りはほとんど星が見えない、月明かりの強さを実感する)ぐらいだ。しばし見入っていると時々星が流れる。輝く流れ星はまるでCGのようで、綺麗に長い軌跡を描く。

大変贅沢な景色だなぁ、と思いながら1日目のキャメルサファリを終えるのであった。そう、これから辛い夜が訪れるとは知らずに…。