2022年6月16日
沢木耕太郎氏の旅する力を引き続き読み進めている。バス移動における後悔、夜行バスを何回か使ってしまったが、風景が見れず、そこのルートの景色が抜け落ちてしまった、といったようなことが書いてあった。自分が半年ぐらいの移動の中で、長距離バスに乗ったのが20回弱ぐらい、そのうち夜行バスは1-2度だったと思う。
たしかに思い返すと夜行バスの風景は外を見てみただひたすら暗闇であり、日中見たような風景、例えば山岳地帯の急な斜面やずっと続く砂漠、これから砂利道から道路にするのであろうドラム缶を火で煮詰めてモルタルを作る風景、などなどは見れなかったなぁ。ただ、夜は時折訪れる休憩場所に眠いながら降り立ち、深夜なのに活気あふれる食堂や暗闇の中輝くガソリンスタンドといった光景は今でも思い出せるぐらいには記憶されている。
近隣を散歩すると、斜面の木を切り開墾していた場所が更に進み、巨木の木の根がいくつも掘り起こされていた。その木の根には笹の根がさらにびっしり詰まっており、掘り起こされた後も元気に育っていた。笹畑はこのような根っこが地下茎としてびっしりだろうから、ちょっとやそっと取っただけでは生え続けてるの納得。