A Day in the Life

アタカマ砂漠の月の谷・南米53日目 /2023年3月24日


朝食は昨日買ったエンパナーダとフルーツ。昼食はフライドポテトとチキンをテイクアウトで。チリは外食はあまり期待できず、今日会ったイタリア人もチリは飯がねぇ…という話で盛り上がってしまった。旅行中、食事の満足度も大切な要素だなぁとチリは気づかせてくれて偉い。


アタカマ砂漠の月の谷ツアーに参加する。村をちょっと出ると、一面乾燥地帯の景色。


月の谷では凹凸の景色が広がる。


この辺も昔は海だった土地で、結晶化した塩が至る所で見られる。雨がほとんど降らず乾燥し、かつ塩や石灰を多分に含む土地だからこのような景色が作られたのだろうなぁ。


楽しそうにはしゃぐイタリア人。ツアーガイドがマイケル・ジャクソンに似ていた。


場所を移動して、今まで居た場所を俯瞰できる高台から月の谷を眺めながら沈む夕日を見る。


村に戻ると、ちょうどマジックアワー。三日月が夜を彩っていた。

撮影機材RICOH GR III/ricoh gr iiix

ウユニ〜アタカマ移動ツアー3日目〜チリのアタカマへ・南米52日目 / 2023年3月23日

朝食はパンケーキ。昨晩から雨やみぞれが降っていて、朝に雪に変わる。


ボリビアとチリの国境まで雪道を進む。先日まで塩湖を見てまるで雪原のような景色だ、と思っていたら本当に雪原を見ることになるなんて。季節的には夏〜秋の南米なのに。


ボリビア側のイミグレはズラッと行列。雪が降る寒い中順番を待つ。イミグレから見える山が綺麗だ。


無事イミグレを越えてチリに二度目の入国。チリに入った途端に整備された道路に変わりびっくりする。40分ほど走り、チリのアタカマの町に到着。高度も一気に4000mから2400mに下がり、先程まではかなり寒かったのにアタカマの昼間はTシャツ一枚でも過ごせる気温に。

二泊三日の楽しかったツアーもここで終わり。ボリビアは行った場所はどこも空が近く、人達も素朴な優しさで良かったなぁ。観光客的にはコストも南米ではトップクラスに安いのも嬉しい。ウユニ塩湖はここ数日の日記の通り最高だったが、他にももっといろいろなボリビアを巡ってみたかったなぁ。

ツアー参加者は全員日本人だったのだけど、みなさん良い人で話も面白かったなぁ。世界中を旅行中に、もともと友達でたまたま南米で場所が重なり二人で南米旅をしている方、きちんと仕事をしながら毎年必ず3回は海外旅行に行きもう70カ国を旅している方、20年前に4年ぐらい世界をブラブラしてその後は落ち着き、また久しぶりに長期で世界をブラブラしている方、いろいろな方が居て各国の話はもちろんのこと、考え方や価値観なども色々と聞けて楽しかった、みなさんありがとうございます。


昼食に評判の良いレストランに。妻が頼んだマグロ焼きが良い部位を使っているのか日本で食べたマグロ焼きよりも脂がのっていて美味しい。ボリビアからチリに入ると、一度チリで過ごしたとはいえ物価の高さにびっくりする。


観光地でであるアタカマにもペルーやボリビアでたくさん見てきた土産物屋の一角があったので立ち寄る。他国に比べてかなり高いかなと思いきや、そこまで高くない。またペルーやボリビアでは見なかった種類の土産物もあったりして、つい追加で買ってしまったり。


夜に散歩をする。小さなアタカマの町の夜はけっこう賑やかで、ナイトライフ好きも楽しめそう。軽い夕食に巨大なエンパナーダを購入。二人で一つで十分な量であった。


おたよりコーナー

せこんさん、お元気そうでなにより!

旅先の写真を楽しみにしてますが、ウユニ塩湖の写真はまじいいですねー。どの写真も素敵すぎて思わずおたよりを書いております。トリックアートの出来もすばらしい! これからも更新楽しみにしております!

--chris4403

くりすさん、お便りありがとうございます、そう言ってもらえて嬉しいです。南米旅行ネタもできたので、また Ossan.fm に呼んでください!

撮影機材RICOH GR III/ricoh gr iiix

ウユニ〜アタカマ移動ツアー2日目・南米51日目 / 2023年3月22日


泊まった宿は小さな村で、朝外に出ると平野と山々が見える。この辺は高度4200mほどで、ちょっとした雲もすぐ山にかかってしまうようだ。泊まった場所は一応砂のホテルということで、壁も床も塩でできているらしい。ただ床が一面大粒の塩で、過ごしやすいかというと…。


車で移動し始めると、どこもかしこも草ひとつない平地が続く。昔は塩湖だったと思われる土地で、そのため植物が生えないのだろう。そのような土地なので、農業もできないだろうし井戸水も飲水として引けないだろうから、民家も一軒もない。貨物鉄道の架線を見かけると、地平まで続いている。


荒野の休憩所でリャマのソーセージを食べる。アルパカ肉は食べたがリャマ肉は食べてなかったのでどんな味かなと。リャマソーセージは下処理の違いかもしれないが、野性味あふれる味だった。肉の臭みを消すためか、それとも味付けをしたいのか、辛めの味付け。アルパカやリャマを見ると可愛いと思うし、どんな味かと肉を食べてみたいと思うし、けっこう猟奇的だよな。


この辺の高地はいくつも湖があり、各所で野生のフラミンゴが生息している。離れていたフラミンゴが一斉に集まって井戸端会議を初めたりしていた。


野生のビクーニャもそこらかしこで見かける。全力で走るとかなり速くてびっくりした。


誰も居ない高原に湖がポカーンとあるだけで綺麗だ。


昼食は岩場に岩で作られたテーブルが有り、そこにテーブルクロスと料理を並べて。標高は4500m。変な顔のウサギが現れ、人間の飯を遠巻きにねだっている。


マーブル色の山々の地層が面白い景色。雲が近い!


風が岩を風化させ作り出す景色。


ボリビアとチリとの国境の国立公園にある湖。青・赤・紫・緑といろいろな色が混ざって綺麗。大量の野生のフラミンゴが暮らしていて、フラミンゴの楽園のよう。美しい景色にしばらく圧倒される。


標高4700mの間欠泉。時折吹き出すお湯は80度ほどだそうだ。水蒸気がモクモクしているので温かそう、と思いきや高度が高く風も強いからか激寒である。しかし標高4700mまで車で来れるものなのだなぁ。人生の陸地の最高高度を車で更新。


夕方、国立公園内の宿泊施設に到着。電気は夜の19〜21時のみ発電機で使える、もちろんインターネットなどは無い(昨日も無かったが)。ただ、すぐ側には標高4200mの温泉。アンデス山脈は温泉がけっこうあって、ペルーの頃からどこかの温泉に入ってみたいなぁと思っていたけど、こんな所で入れるなんて嬉しい。念の為水着を持ってきてよかった。

温泉の温度はちょっとぬるめの露天風呂という感じで、寒い外から比べると天国のよう。お湯も透明できれいだ。ボリビア人も欧米人も日本人も、温泉に入るとみんな幸せだという表情を浮かべて楽しい。しばらくみんなで温泉につかる。


夕食はパン・スープ・パスタ。パスタのトマト玉ねぎソースがやたらと美味しく感じられた。日本でも作りたいぐらいの美味しさ。何故かボリビアンワインも提供されて豪華だ、私はワイン飲めないのだけど。


この日はひたすら道なき高地の荒野をアンデス音楽をかけながら、みんなでワイワイ(ドライバー以外は日本人)しながらながら進んだ。いつか見たロードムービーっぽさがある日で印象に残る一日だったなぁ。

撮影機材RICOH GR III/ricoh gr iiix

ウユニ〜アタカマ移動ツアー1日目・南米50日目 / 2023年3月21日


ウユニからチリのアタカマへ移動しつつ観光もできる、ウユニ〜アタカマ砂漠二泊三日ツアーへと参加する。の一日目。

まずはウユニ村近くの列車の墓場へ。昔は使われていた古い鉄道車両が集まっている場所で、みなさん列車に登って写真を撮っている。その様は横スクロールアクションゲームのよう。


その後は近くの観光土産が集まっている一角へ。ウユニ村では何故か土産用のウユニの塩が殆ど売ってなかったのだけど、この場所ではやたらと安価(5bs〜10bs)でたくさん売っていた。土産として欲しかったので、買えてよかった。


塩湖の水がブクブクと湧き出ているような場所。ガスか何かで湧き出ているように見えるのかな。地元の人達は足を入れて休んでいる。美容にいいらしい、塩だらけになるけど。


続いて、昨日も行った塩のホテルで昼食。ただホテルが作った昼食が出てくるのではなく、ドライバーが手作り。野菜、肉、キヌア等々を食べれて満足。


そこからウユニ塩湖を突っ切って移動する。今まではウユニ塩湖へちょっと入ったあたりのスポットだったのだけど、今度はどんどん進み、途中360度見渡す限りの塩原へ。自分たちしかおらず、不思議な空間だ。ここでもトリック写真を撮ったり、普通に写真を撮ったり。ドライバーは写真撮影もしたり料理も作ったりと大変である。


更に進んでサボテン島へ。その名の通り、塩湖にあるサボテンだらけの島でこれまた不思議な空間。島の高台に登ると、高所から塩湖が一望できる。


ウユニ塩湖を突っ切る。引き続きどこでも一面塩銀世界。車は引き続きTOYOSAのランドクルーザー。この辺を走ってるのはほぼランクル。毎日のように道と言えぬ道を走るのだけど、ランクルはどんな場所も走ることができて感心する。ランドクルーザーとは言い得て妙な名前だ。


日の入り前のタイミングでウユニ塩湖の南側に到着する。この辺も鏡張りの場所があり、もう反射したウユニ塩湖は見れないと思っていただけにありがたい光景。作られる塩の結晶も違った形で面白い。日が沈むと、紫がかった乳白色の世界が広がりとても綺麗だ。


その後は真っ暗な道なき道をひたすら走り、一日目の宿があるサン・ファン村へと到着。今回のツアー参加者は皆さん日本人で、車の中でも宿でもいろいろな旅行や旅の話が聞けて楽しい時間。世界で行きたい場所がまた増えてしまったなぁ。

撮影機材RICOH GR III/ricoh gr iiix

ウユニ塩湖の日中ツアー・南米49日目 / 2023年3月20日

昨日は夕方〜夜のツアーだったので、今日は昼間のウユニ塩湖ツアーに参加。ウユニ塩湖は雨季は鏡張りの湖、乾季は一面の雪原ならぬ塩原が楽しめる。4月頃は雨季と乾季の変わり目で、タイミングによっては両方楽しめるらしいが、今年は乾季が来るのがちょっと早めで、3月下旬の今でもたまたま両方楽しめるとのことで運が良い。

というわけで、まずは一面塩原の場所へ。どこまでもN角形に干上がった塩が続く。ウユニ塩湖は四国の半分ぐらいの大きさで、塩湖の一角でも大変広い。


塩原で横になったりジャンプしたりしてはしゃぐ妻。湖の移動車はランクル。TOYOTAじゃなくてTOYOSAというロゴで最初パチものかと思ったら、ボリビアではToyosaで正しいらしい。


ここではドライバー兼カメラマンが延々と続く塩原を利用しての遠近トリック写真・動画を撮ってくれる。この写真以外にも様々な小道具を使っていろんな構図で撮ってくれて面白い。ツアー参加者のiPhoneで撮るのだけど、たしかにバーストモードで撮ればシャッタータイミングの失敗も少ない、なるほど。それにしても、昨日も今日もドライバーはカメラマンも兼ねていて大変だ。


トリック写真オフショット。チョットトオク〜チカク〜チョットミギ〜と指示出しをして構図を合わせて撮影。


昼休憩に、壁やら机やらほぼすべてが塩でできている塩のホテルへ。ホテル横には様々な国旗がなびく。


午後は塩原から鏡張りの場所へ移動。得も言われぬ不思議な光景で脳がバグる。


湖はどこも水深数センチ〜十数センチぐらい。ウユニ塩湖は高低差が最大でも50cmしかないらしく、世界最大の平地でもあるらしい。水面下の塩はきれいな四角い結晶体となっているものも多い。


歩くと波がない湖に浮遊魔法をかけて歩いている感じ。風景も面白いし、そこを自分で歩いていても面白い。ひたすらこの空間でぼっーとしたい。


とはいえ残念ながら終わりは来るもので、名残惜しく夕方前にはウユニ村へ戻る。塩湖をぶらぶらしていたので、全身塩まみれ。ゴアテックス上下装備で良かった。昨日は夕方〜夜、今日は昼のウユニ塩湖を見ることができて充実した二日間だった。ウユニ村に長期滞在して、何度もウユニ塩湖に通ってしまう人も居るとのことでその気持もわかるなぁ。

撮影機材RICOH GR III/ricoh gr iiix/iphone 13/iphone 13 back dual wide camera 5.1mm f/1.6

ウユニ塩湖の夕暮星空ツアー・南米48日目 / 2023年3月19日


昨晩は21:00のバスに乗り、ラパスからウユニへ。ウユニ村に到着したのが朝7時過ぎだったので、約10時間強のバス移動であった。距離的にはそれほどは離れてないのだけど、地面が舗装道路ではなくスピードがそれほど出せず、また時たま大きくバスが揺れる感じの道で、あまり寝れなかったような、意外と寝れたような。

日の出のタイミングでバスがビューポイントで停まり、遠くにウユニ塩湖を望む。この辺は山岳乾燥地帯といった感じの風景だ。


ウユニ村に着いてチェックインをし、旅行会社が立ち並ぶ一角で行こうと思っているツアーに申し込みを済ます。日本人に有名な旅行会社(別に日本語が解る会社なわけではない)なので、来る人来る人日本人で面白い。ちょっと村をぶらぶらすると、大きな道路沿いでローカルな日曜市が開かれいて賑わっていた。朝食はそこの屋台でゆで卵コロッケと牛肉コロッケ的なものを食べる。


夕方からウユニ塩湖で日の入りを見た後、星空を眺めるツアーに参加。ウユニ村から車を走らせ30分ちょっとで、ウユニ塩湖の入口に到着。入口の塩の上に水が広がる風景でもすごっ!!と感嘆。


入口からさらに20〜30分ほど車を走らせ、きれいな水鏡で反射する場所へ。はーすごい光景だ。


太陽が沈むみつつ、オレンジから紫に変わる美しい空と反射した湖を眺める。どこを切り取っても絶景。


日が完全に落ちると、空一面の星空。肉眼で写真(よりはちょっと少ない)ぐらいの星が見え、人生で見てきた星空で圧倒的に一番綺麗だ。天の川もこんなにくっきりと見えるのね。周りに都会のような光源はなく、高所で空気は澄んでいて、新月に近く月明かりも無く、絶好の条件。かつ地面は湖で反射していて、これまた絶景に圧倒される。ひたすら感動。流れ星も探すとけっこう見つけることができた。こんなに星は流れているのだなぁ。


その後はツアードライバーの一眼レフによるフォトサービス。この写真以外にも、ペンライトを使った写真やツアー参加者全員の写真等々、様々な写真を撮ってもらう。


ウユニ村に夜行バスでついたばかりで疲れているしで昼間はゆっくり過ごし、夕方から星空ツアーに参加したが結果大当たりだったなぁ。ウユニ塩湖の星空も最高であった。

撮影機材RICOH GR III/ricoh gr iiix/canon eos rebel t5/ef-s18-55mm f/3.5-5.6 is stm

ラパスのケーブルカー・南米47日目 / 2023年3月18日

昨日見かけたラパスのケーブルカーMi Teleféricoに乗ってみたいのだけど、自分は高所恐怖症気味なので怖そうだな、乗るか乗るまいかどうしようかな、と考えた結果せっかくなので乗ってみることに。出発した瞬間はちょっと怖かったが、その後は全く怖くなくなり、めちゃくちゃ楽しい。街の上をケーブルカーで移動するというのは初めての体験で、しかも山岳地帯のためどこもかしこも景色が良い。街を俯瞰して眺められるのも最高だ。

というわけで、最初は1往復のみ乗ってみようかと思っていたケーブルカーだが、楽しすぎたため最終的には紫・灰色・赤・オレンジ・白・水色と6路線も乗って2時間強ほどかけラパスとお隣町のエル・アルトを含めぐるっと一周してきてしまった。1路線3Bs、2路線買うとちょっと値下げされ5Bsと、市民の足の価格のため観光客からすると安すぎる価格で楽しめる。ケーブルカー駅は新設されたばかりでどこもきれいで安心感があった。とても良い体験だったので、ラパスに来た際には乗ってみることを超絶オススメする。


写真は記録のためベタベタ張ってみたが、YouTubeの紫色ケーブルカー動画等のほうがどんな感じなのかわかり易い。こんなケーブルカーが街中にあるなんて楽しすぎる。


駅構内にはなぜかゲームセンターの個体が2-3個おいてある場所が多く、UFOキャッチャーや格ゲーがよく遊ばれているようだった。ストリートアートで日本ぽいモチーフが珍しい。


遅めの昼食兼晩飯にと入ったローカルのお店は大変な賑わい。セットメニューを頼むと、スープとメインプレートのステーキ・ポテト・チーズリゾット・サラダのプレート、レモネードが出てくる。腹ペコだったのでなんとか完食する。どれも美味しかったな、とりわけチーズリゾットとステーキという組み合わせが面白美味しい。

支払いをすると、36Bsという。えっ、妻との二人分で?と確認するとそうだと。一人18Bs≒350円ほどでたっぷりステーキ定食的なものが食べられるのか、そりゃ大人気なわけだ。


夜はケーブルカーからの夜景を観たかったため、もう一度ケーブルカー(紫)に乗る。ケーブルカーからのラパスの360度見渡せる夜景も綺麗で感動的であった。時間があれば他の路線のケーブルカー夜景も観たかったなあ。

撮影機材RICOH GR III/ricoh gr iiix

ラパス近隣散策・南米46日目 / 2023年3月17日

市場に向かう途中、赤信号になると突然横断幕を持って車の前で広げる二人が。横断幕の内容は広報か広告のようだ。たしかに横断幕を広げられたら否が応でも見てしまうなぁ、なるほど。いままで赤信号の時、物売り・洗車・大道芸等々を停止している車に対してのアプローチを見てきたが、横断幕は初めてであった。


昼食はカマチョ市場で。市場への入場時に消毒剤を吹きかけられ、マスク着用を求められる。ラパスでは2〜3割の人がどこでもマスクをしている印象だ。

市場内ではフルーツ盛り合わせの上にアイスクリームをかけたお店が一角に立ち並び盛況であった。自分たちは食堂が並ぶ一角で、メニューが全くわからないため、他の人が食べているものを注文。正確には現地の人があれこれ世話を焼いてくれ、注文が成立した、ありがたい。芋豆風味スープと、ちょっぴりカレー風味パスタ、レモングラスジュースで13Bs。1Bsは現在19円強なので、250円ぐらいでお安い。


ラパスはどこを歩いても坂・坂・坂。そのため鉄道網を入れることが難しく、市民の交通インフラを改善すべく2014年に導入されたのがケーブルカー。街中の要所要所にケーブルカーがあって、普通に歩いていると突然ケーブルカーが現れたりしてびっくりする。現在は色別に分けられた10路線ものケーブルカーが走っていて、世界最大のケーブルカー都市だとか。


大統領官邸と大聖堂がある公園、Plaza Murilloはハトだらけのハト広場。グラサンにマスクの少女が餌をやっていて面白い光景。周辺ではデモが始まりそれに対しての空砲が鳴り響き物々しい雰囲気だったのでそそくさと退散する。


ホテル周辺散歩。どこも坂道、その先も坂道。フロントガラスに行き先が書いてある乗り合いタクシーが至る所で見かける。普通の車もたくさん走っていて、渋滞も排気ガスもひどい感じ。こんな坂道だらけだとちょっとした道でも車に乗りたい気持ちはわかる。少し視界がひらけると周りの山々が見える。別の市場、ユンガス市場はTHEローカルな市場であった。


ホテルの窓からの昼と夜のラパス。斜面一面に建物。

撮影機材ricoh gr iiix/RICOH GR III

ペルーのプーノからボリビアのラパスへ・コパカバーナぶらり・南米45日目 / 2023年3月16日

朝3:30起きで、4:00のピックアップバスでプーノの船着き場へ。すし詰めのバスで夜中の船に乗り込み出国するの、密入国感ある。プーノの夜景を眺めながら船は出国。途中で何故か船がプーノに戻っていることに妻が気づき、たしかにGPSを見ると戻っている。プロが運転しているんだし流石に間違えないでしょと思ったが、30分ほど戻り続けていておかしい。ガイドに確認して、船のドライバーに伝えると船外に出て周りを確認した後、船は180度旋回して元のルートへ。えっ、間違っていたの…!そのため4〜5時間ぐらい道のりのはずが、6時間ぐらいかかってしまった。


国境のカサニの船着き場へ降りると、そこは臨時で作った船着き場のような場所で、みんなゾロゾロと降りてくる様はこちらも密入国感あるなぁ。カラマは素朴な所で、ボリビア入国イミグレーションでは特に何も検査されず入国のスタンプを押して貰う。その辺に両替所もあり、ほとんど損がないぐらいのレートでペルーソルからボリビア通貨のボリビアーノBsへ変えてもらう。


カサニからはガイド同行でコパカバーナへ20分ぐらいの道のり。昼食はコパカバーナでチチカカ湖名物というトラウト焼きを食べる。


コパカバーナの街が見渡せるCerro Calvarioという丘があるというので行ってみると、けっこうな坂道でめちゃくちゃしんどい。ちょっと登っては息を整える休憩を繰り返す。この辺は標高3900mぐらいで富士山頂より高く、酸素が薄いため何をするにも息が切れやすい。平地に比べて2/3ぐらいの酸素量らしい。ちなみにエベレスト山頂は1/3の酸素量らしく、酸素ボンベ無しの無酸素登頂のすごさが伺える。

丘のてっぺん付近では、地元の方々が小型の桑を持って草取りをしていた。マチュピチュもかなりの人が遺跡を整備していたし、観光地を維持するのも大変だなぁ。キリスト教の丘らしく、たくさんの十字架。


丘からのコパカバーナの街並み。広がる街と湖畔。チチカカ湖は琵琶湖の12倍の大きさで、丘の上からでも向こう岸が見渡せず、広さを感じた。


丘から降り、コパカバーナの大聖堂周辺をぶらぶら。メルカド〜土産物屋、個人商店等々。ボリビアに入って商品もちょっと変わってきたようだ。


女性はかなりの人が、ポリェラと呼ばれるボリュームが有る伝統衣装のスカートを履いていて印象的。


コパカバーナではラパスへのバス待ちのため5時間ぐらいの滞在で、時間つぶしが大変そうかもと思っていたが杞憂であった。湖畔の景色も良い。


18:00のバスでラパスに向かう。コパカバーナからティキナの道はまだ明るく、のどかな丘が続く。ティキナに近づくと、丘すべてが棚田になっている丘をたくさん見かける。どの棚田も急勾配に作られていて、耕作面積は少なそうだ。現在は使われておらず、朽ちてからだいぶ時が経っているようだけど、昔の人々はこんな大変そうな場所も開拓して住んでいたのだなぁ。棚田の丘に着く頃は暗くなってしまい、うまく写真が撮れなかったのが残念だ。


途中のティキナの村では、ボードでチチカカ湖を渡る。バスを降り、バスは別途別の巨大なボートで橋渡しをするようで面白い。人間は先に小型ボートであちら側の岸に渡っていたのけど、バスが渡るのにやたら時間がかかって、夜の寒空の中1時間弱ほど待つ。


ティキナからラパスへは2時間弱ほどの道のり。夜だし外は真っ暗なのだろうなと思っていたが、ずっと街明かりが続いていたため現地の人達の暮らしが垣間見れて面白かったな。ラパスに着くとバスの窓から見える夜景だけでも見事だ。ホテルに着くと22:30。今回の旅行では一番疲れた日で、倒れるように就寝する。


今回のクスコからラパスの移動は、旅行会社のPeru Hopを利用した。ずっと代わる代わるガイドが同行していたため、湖を経由するイレギュラーな国境超えでも安心感があり、メール等の問い合わせもしっかりと質問に答えてくれ(たいてい質問していたのは妻なのだけど、ありがとう)とても良かった。Peru Hopの利用は今回2回目で、ペルー旅行の際にはおすすめである。

撮影機材ricoh gr iiix/RICOH GR III

クスコからプーノへ・チチカカ湖のウロス諸島・南米44日目 / 2023年3月15日


ペルーのクスコから、ボリビアのラパスへは平時は1時間で着く飛行機が出ているのだけど、政情不安定な現在は出ておらず、別の便は2〜3回の乗り継ぎをへて9時間ぐらいかかるし料金も高い。クスコからラパスはバスも出ていて、こちらも平時なら13〜17時間で到着なのだけど、現在は陸路が閉鎖されていて(土日は陸路も行けるという噂もある)行くことができない。そのためペルーのプーノという街から、チチカカ湖をボートでボリビアのカサニへ移動することで陸路を使わずに湖を経由した国境超えを行うというルートもあるが、これまた時間がかかる。ただ自分たちは時間的にシビアなわけではないので、せっかくなのでプーノを経由して行ってみることに。

というわけで、クスコからプーノへまずは夜行バスで約7時間かけて移動。3列シートでかなり背もたれを倒せるタイプだったので、結構寝ることができて快適であった、乾燥気味でちょっと鼻喉が痛くなってしまったが。早朝ホテルに着くと、ふつうに早期チェックインさせてくれてありがたい。

実際に湖を経由するのは明日なのだけど、前日イミグレーションで出国書類にハンコを押して貰うことが必要とのことで、5〜9時と15〜19時に湖経由出国用のイミグレーションが開いているらしく、そのまま早朝チチカカ湖沿いのイミグレーションまで行って出国用の書類に判子を押して貰う。帰ってくると流石に疲れてホテルで睡眠。


昼食は近くのローカルの食堂で。ランチはメインを選び、スープとドリンク付き、それで一人7SOLなのでお安い。地元の人で賑わっていたので、良い食堂なのだろうな。ドリンクは温かい甘い麦茶のような味わい。


夕方はチチカカ湖のウロス諸島へのツアーに参加。ツアーとはいえ客は自分たちしかおらず、実質貸切ツアーとなった。船からウロス島に向かう途中、たまたま雨が降っている場所にきれいな虹がかかる。良いもの見れたなぁ。


チチカカ湖は標高3800mほどの高所にあり、ウロス諸島はトトラ葦という葦で作られ浮かんでいる伝統的な浮島。葦の上にできているので、島を歩くとふわっとした感触。料理も葦の上で行うと燃えてしまうため、石を積んだ上で行うとか。住人とガイドで、浮島がどのように作られるのか、人形等々を使って徐々に作っていくという説明方法で、解りやすく面白い。


湖にはたくさんの葦が生えていて、その隙間を縫うように船が行く。浮島は数ヶ月に一度、新しい葦を敷き詰める必要があって重労働。


ウロス諸島のウル族の刺繍。土産物はたっぷり買ってしまっていたが、かわいくて追加買い。島の地面は一面の葦。


その後は、葦で作られた船に乗ってチチカカ湖とウロス諸島をゆっくりと巡る。チチカカ湖とウロス諸島、プーノに来たのでとりあえず行ってみるかとあまり期待せず観光をしたのだけど、とても良い場所だったなぁ。疲れていたので観光せずにすごそうとも考えたけど、観光してみてほんと良かった。


プーノのホテルも自分たちしか泊まって居なさそうで、ホテルの人が言うにはとりわけプーノはしょっちゅうデモも起きているし、お隣ボリビアとの陸路も閉鎖されているしで、今今は客がほとんどこないとのこと。コロナが空けたと思ったらペルーは政治情勢が悪くなってしまい、とりわけ観光産業への打撃は引き続き大きそうだ。早く良くなればよいのだけど。

撮影機材ricoh gr iiix/RICOH GR III