ウユニ〜アタカマ移動ツアー2日目・南米51日目 / 2023年3月22日
泊まった宿は小さな村で、朝外に出ると平野と山々が見える。この辺は高度4200mほどで、ちょっとした雲もすぐ山にかかってしまうようだ。泊まった場所は一応砂のホテルということで、壁も床も塩でできているらしい。ただ床が一面大粒の塩で、過ごしやすいかというと…。
車で移動し始めると、どこもかしこも草ひとつない平地が続く。昔は塩湖だったと思われる土地で、そのため植物が生えないのだろう。そのような土地なので、農業もできないだろうし井戸水も飲水として引けないだろうから、民家も一軒もない。貨物鉄道の架線を見かけると、地平まで続いている。
荒野の休憩所でリャマのソーセージを食べる。アルパカ肉は食べたがリャマ肉は食べてなかったのでどんな味かなと。リャマソーセージは下処理の違いかもしれないが、野性味あふれる味だった。肉の臭みを消すためか、それとも味付けをしたいのか、辛めの味付け。アルパカやリャマを見ると可愛いと思うし、どんな味かと肉を食べてみたいと思うし、けっこう猟奇的だよな。
この辺の高地はいくつも湖があり、各所で野生のフラミンゴが生息している。離れていたフラミンゴが一斉に集まって井戸端会議を初めたりしていた。
野生のビクーニャもそこらかしこで見かける。全力で走るとかなり速くてびっくりした。
誰も居ない高原に湖がポカーンとあるだけで綺麗だ。
昼食は岩場に岩で作られたテーブルが有り、そこにテーブルクロスと料理を並べて。標高は4500m。変な顔のウサギが現れ、人間の飯を遠巻きにねだっている。
マーブル色の山々の地層が面白い景色。雲が近い!
風が岩を風化させ作り出す景色。
ボリビアとチリとの国境の国立公園にある湖。青・赤・紫・緑といろいろな色が混ざって綺麗。大量の野生のフラミンゴが暮らしていて、フラミンゴの楽園のよう。美しい景色にしばらく圧倒される。
標高4700mの間欠泉。時折吹き出すお湯は80度ほどだそうだ。水蒸気がモクモクしているので温かそう、と思いきや高度が高く風も強いからか激寒である。しかし標高4700mまで車で来れるものなのだなぁ。人生の陸地の最高高度を車で更新。
夕方、国立公園内の宿泊施設に到着。電気は夜の19〜21時のみ発電機で使える、もちろんインターネットなどは無い(昨日も無かったが)。ただ、すぐ側には標高4200mの温泉。アンデス山脈は温泉がけっこうあって、ペルーの頃からどこかの温泉に入ってみたいなぁと思っていたけど、こんな所で入れるなんて嬉しい。念の為水着を持ってきてよかった。
温泉の温度はちょっとぬるめの露天風呂という感じで、寒い外から比べると天国のよう。お湯も透明できれいだ。ボリビア人も欧米人も日本人も、温泉に入るとみんな幸せだという表情を浮かべて楽しい。しばらくみんなで温泉につかる。
夕食はパン・スープ・パスタ。パスタのトマト玉ねぎソースがやたらと美味しく感じられた。日本でも作りたいぐらいの美味しさ。何故かボリビアンワインも提供されて豪華だ、私はワイン飲めないのだけど。
この日はひたすら道なき高地の荒野をアンデス音楽をかけながら、みんなでワイワイ(ドライバー以外は日本人)しながらながら進んだ。いつか見たロードムービーっぽさがある日で印象に残る一日だったなぁ。