マラリアじゃないかと恐る恐るすごしたハノイ四日目 / 世界一周47日目
朝起きると、清々しくて、おお、これは完調したんじゃ、と思ったのだけど、熱を測ると37度で昨日とほとんど同じ。明日からは土曜で病院は休みになるし、もし今日治らないとすると緊急以外にかかれるのは今日だけ、と思い腰を上げて日本語が話せる通訳スタッフがいて海外保険適用キャッシュレスのVINMECホスピタルへ行くことに。
風邪の喉鼻咳などがなく高熱が出るのは、大抵風邪以外の何かで、デング熱、インフル、A/B型肝炎等々の諸症状じゃ素人判断ではないっぽいの細菌、ウィルス感染系の何かかな、と勝手に思っていたのだけど、いろいろ調べるとサルマラリアに該当するのでは…?と思えてきた。
マラリアは日本では海外からの帰国者しか発病しないので、ほぼ無知だった。マラリアは今は5つの病原菌があり、致死率が圧倒的に高いのは熱帯熱マラリアで、こいつがアフリカで多く感染しているためマラリアというとアフリカ、というイメージがある。
マラリアは、かかってからできるだけ早く治療しないと重病化することが多く、また現地の人はマラリアに何度もかかっている(感染者数は年間2億、死傷者は45万人ほどで死者の90%がアフリカ)ので完全ではないがある程度の抗体をもっているけど、旅行者は抗体ないので重病化しやすいとのこと。
このマラリアは、周期的に高熱を出してまた熱が一旦治るを繰り返す三日熱(48時間周期)周期、四日熱(72時間周期)、サルマラリア(24時間周期)があり、高熱を出すごとにマラリア病原体が増え赤血球が減少するため、できるだけ早い治療が望ましく、サルマラリアは周期が短いので短期間で重症化して死に至ることもある、とのこと。症状見ても今なっている該当する症状っぽい、熱が周期的にやってくるところとか…!しかももう3回繰り返してしまっている、これはまずいのでは…と不安に駆られる。東南アジアにはサルマラリア感染地域も多く、カンボジアでは蚊に刺されまくったしね。。
病院では症状を告げ、血液検査をしてもらうことに。なお病院がある場所は旧市街と違い、綺麗なビルが立ち並ぶ場所であった。結果が出るまで1時間半ぐらいだったのだけど、もしかしてマラリアだったら、そして重病にかかりやすい状態だったらどうしようというハラハラ感は、初めてHIV検査を受けたときの様。
結果が出て医者の先生のところに行くと、通訳者が最初に「残念ですが…」と翻訳をして、なにが残念なんだ!やばいの死ぬの!とも思ったのだけど、一個一個の数値の説明ではとりわけまずいというわけではなく、体調が悪いときになりがちな免疫不全(白血球が少ないとか)的な数値を一個一個説明してくれて、最後のページの結果で「マラリアではないですね」とのとこで一安心。諸々の薬を処方してもらう。
というわけで、海外では身近な病気でない可能性も多々あるので、高熱が出たら病院にいきましょう、ということを心に決めたのであった。