A Day in the Life

ピサック村ぶらり・南米40日目 / 2023年3月11日

ピサック村を気に入り、一泊の予定をもう一拍延泊して、今日は村で一日をすごす。宿の朝食、満足な美味しさ。旬のフルーツは素材自体美味しいなぁ。


有名なピサック村の土産物市場へ。地球の歩き方には日曜のみ開催と書いてあるが、毎日開催との噂通り、土曜の今日も普通に開いていた。日曜のほうが開いている店は多そうだけど、十分色々なお店が開いていて目移りする。だいたい入荷元は一緒なので商品も似たりよったりなのだけど、店ごとに特色があって面白いなぁ。昔はローカルの人たちの市場だったらしいが、今は屋根付きの観光市場になったようだ。

我々夫婦もアクセサリ・小物・服・土産物・カバン等々アレヤコレヤとたっぷり買い物をしてしまった。ペルーの土産物は、どれもこれもかわいくて欲しくなってしまうなぁ。


土産物市場の片隅で子どもたちが熱中して何かを見ている。ちょっと覗くと虫同士を戦わせて競っているようだった。昭和の日本の子供的な!


午後はピサック村をぶらぶら。一面に広がるトウモロコシ畑、その先のアンデスの山々を見ながらぼーっとする。これがチルというやつか。


村スナップ。ヒッピーが沈没するのに良さそうな村で、ヒッピー姿の人達やゲストハウスを結構見かける。屋根の上には、プカラの牛と呼ばれる二匹の牛の置物。手足を投げ出してゴロンと寝転がる犬。村中からはたいてい山々が見える。


ローカルなメルカド(市場)。その場でジューサーで果物を混ぜて作るミックスジュース(8SOL)は、一つを頼んだらグラス4杯分もの量が。味は旬の果物を選んだのでもちろん美味しいが、2つ頼まないでほんと良かった。


ジュースでお腹が膨れてしまったので、夕食までもうちょっと間を開けようともうひとぶらり。素焼きに柄を描いて売っている工房に入って、いくつか購入する。大抵の土産物は工場による大量生産ではなく、まだまだ手での制作物が多いのだなぁ。


夕食はカリフラワーの揚げ物、キヌアのスープ、チキンラップ。連日食べているペルー料理はホントどれも美味しい。味付けが我々好みなのだよなぁ。が、量が多すぎてしまった。どれもこれも写真からはわかりにくいが巨大である。2品にしておけば腹八分目ぐらいでちょうどよかったなー。


この辺の人たちはみんな親切。たいていすれ違うと挨拶をしてくれるし、今日もATMどこだとか、この薬を売ってそうな場所はどこだ、とか尋ねると親切に教えてくれる。我々は簡単なスペイン語しか解らないが、それでも色々と意思疎通をはかってくれる。昨日は観光地であるピサック遺跡に行くと、ペルーの家族が一緒に写真取ろうよと声をかけてくれたり、牧歌的な感じがする。良い場所だなぁ。

撮影機材ricoh gr iiix/RICOH GR III

ピサック遺跡・南米39日目 / 2023年3月10日


オリャンタイタンボからピサックへ移動の日。宿の主人が、タクシーなら200SOLかかる、コレクティーボでウルバンバに行って、ウルバンバからローカルバスでピサックなら合計一人10SOLぐらいでに行けるよ、と教えてもらう。タクシーでも80SOLぐらいじゃないかな、と思っていたのだけど、そんなにかかるなら安い行き方で行くか〜とコレクティーボ乗り場に向かう途中、タクシーの営業がかかったので交渉。ピサックまで幾ら?と聞くと100SOL。200SOLぐらいすると聞いたばかりだったので、それに比べたら全然お安い。当初想定していた80SOLでどうと交渉するとやー100SOLからはまけられないとのことで、まぁ100SOLで良いか(交渉次第ではもっと安いタクシーも捕まえられそうだけど、他にタクシーがちょうど居なかったので)と乗せていってもらう。

写真はオリャンタイタンボのその辺で飼われていた羊、かわいい。


オリャンタイタンボからピサック村へは、ウルバンバ川沿いの道を通っていく。何度も書いているがほんとアンデスの山々が綺麗で、車から外を眺め続けていても飽きない。約80分の道のりもあっという間で、ピサックへ到着する。途中バンバン車を追い抜いて行ったのだけど、パトカーの後ろについたら流石に追い抜けないらしく、低速(というか通常速度)運転となってなるほど。

途中、クイ(モルモット)の像がたくさん見かける場所があり、何かと思ったらクイ料理屋一帯であった。まだクイは食べておらず、一度は味見をしてみたい。


ピサックの泊まろうと思っている宿に、今回は各種予約サイトを使わずに直接訪れて泊まれるかを聞いてみる。各種予約サイトを使わないほうが手数料がかからない分お安いとの話を聞いてたしかになと思い、また今ペルーは観光客が政情不安定につき少ないため、かなり空き室があったようなので。すると、各種予約サイトの最安値よりさらに20%以上安い値段を提示され、即決する。

ウェルカムドリンクとして、ムニャというハーブティをいただく。ムニャはペルー高地原産のハーブで、高山病各種にききそうな効能がたっぷりと含まれているらしい。味も程よい美味しさで好きな感じ。昨日食べたキヌアのスープにも入っていたなぁ。宿は中庭が植物たっぷりで良い感じ。


ピサックの村から遺跡へは500mぐらい登るらしく、軽い登山な感じになるのだけど、なんとタクシーで上まで登れてそこから下るだけ、というルートが楽で良いらしい。のでタクシー(25SOL)で20分ぐらい山道を登り、遺跡の出口兼入口から入る。昨日のオリャンタイタンボ遺跡と二日間有効の共通チケットで入れ得した気分。なお、遺跡の入口からすでに山・川・村が見渡せて良い景色だ。

ちゃんと手入れをされている場所、朽ちている場所等々はあるが、山一帯遺跡になっていて広大なスケール。棚田のような広いだんだんの壁も多く見受けられる。


遺跡で草をむしゃむしゃ食べるアルパカ。子アルパカはとりわけかわいいなぁ。


なんだかんだで、ピサック遺跡を出るまで4時間ぐらいかかる。1時間ぐらいかなと勝手に思っていたので、我々中年夫婦はけっこう満身創痍気味。出口はピサック村に繋がっていて、進むと徐々にピサック村が見えてくる。山には他にも色々なルートがあって、きれいな風景と遺跡を見ながら、なんだったら一日中ブラブラできそうな場所であった。来てよかったピサック遺跡、とても満足度が高かった。マチュピチュまで来たら、せっかくなので是非とも立ち寄ってもらいたい場所だ。


夕食はLa Ruta - Restaurante gourmet Pisacでトラウト焼きと、鶏肉のきのこソースがけマッシュポテト添え的なものを食べる。これが昨日に引き続き大当たりのレストランで、どちらも見た目も美味しそうだし、味もとても美味しい。とりわけ、きのこソースのきのこ旨味が強烈。ペルー料理、良い店に入るとほんと美味しいなぁ。


夜の宿。雰囲気良し。

撮影機材RICOH GR III/ricoh gr iiix

オリャンタイタンボ遺跡・南米38日目 / 2023年3月9日

マチュピチュ村からオリャンタイタンボへペルーレールで戻る。マチュピチュ村の駅では列車の到着まで日本人の方と話し、国境超え情報交換や、今後行く予定の国の通貨交換等々をする、おお旅っぽいぞ。乗った車両はやたら日本人が多く、4〜5割は日本人なんじゃなかろうか。この時期は日本の長期休みも多く、またお隣ボリビアのウユニ塩湖も日本人に人気の雨季(欧米人には乾季の一面塩が人気)なので、日本人が多いシーズンなのかもしれない。

列車の風景、行きは日の出前で暗くほとんど寝ていたら到着したので景色はほぼ楽しめなかったのだがが、帰りは日が出ている時間、かつ景色の良い席に座れたので、風景を眺めながら。行きは60USDとかけっこう高いよなぁと思ったが、帰りはアンデス山麓の切り立った山々、流れる川、素朴な風景等々を延々と眺められ、これならそれぐらいとって良い価格だ。


オリャンタイタンボでは、マチュピチュに行ってしまって素通りする人が多いというオリャンタイタンボ遺跡(砦跡)に。登って10分で絶景、との噂通り、階段を10分ほど登るとオリャンタイタンボの素朴な町並みが見渡せここもマチュピチュとは違った良さがあるなぁ。高台にある遺跡はぐるっとゆっくり一周して2時間弱ぐらいなので、ちょっとした時間がある人はよってみると良さそうだ。


昼食兼夕食は、Koricanchaというお店へ。中央広場に面したお店なので、観光客向けでしょとそれほど期待せずに入ったらどれも美味しい。トラウトのセビーチェ、キヌアのスープ、アルパカのステーキ。

キヌアのスープはトラディショナルな物とそうでないものがあり、シンプルなそうでない方を頼んだのだけど、ちょっと化学調味料的なもの使っているからか、なんかやたら美味しかった。うまいヘルシー食べるスープという感じ。初めて食べるアルカパ肉は臭みもほとんどなく、ふつうに美味しい。また付け合せのマッシュポテトが、人生で今まで食べてきたマッシュポテトのなかで一番美味しいのでは、という味。ジャガイモがちがうのだろうなぁ。また店員も英語が堪能で、あれこれ質問してもとてもコミュニケーションもスムーズ。というわけで大満足の食事となった。


オリャンタイタンボの村は、マチュピチュ村のように観光店がギュッと詰まって無くて程よい感じだ。石畳と水路が風情がある。


オリャンタイタンボでは、世界一周をしている日本の夫妻となんどもすれ違い、その都度その都度ちょっとずつ雑談が進んで面白かった。旅の出逢いは良いよな〜と思いながら、英語やスペイン語が堪能なら同じような体験をたくさんできて、もっと楽しくなるのになぁとも思ったり。


新しく宿泊する宿が、予約した部屋は改装中とのことで別の部屋を案内され、まぁ良いかと現地支払を済ます。あれでも予約した部屋のほうが良い部屋だったよなぁと、予約サイトを改めて確認すると案内された部屋のほうがやはりそこそこ安い部屋で、差額を取り返すべく交渉。部屋を見てOKと言って支払ってしまったため、こちらにも少々落ち度はあるので、全額とはいかなかったが大部分は取り戻す。

その後、部屋に小さなサソリが出現する。妻がスタッフを呼びに行っている最中、自分は紙で包んで窓の外に追い出す。スタッフが来ると、また入ってきたら危ないからねと部屋の窓の至るところに強力な殺虫効果がありサソリ等が寄り付かなくなるというスプレーを噴射し、部屋中が殺虫剤臭くなってしまう。そんな強力な効果があるなら人体にも有害なのでは…、と全力でドアや窓を全開にし換気をすると、今度は飛ぶ虫が入ってきてしまい…といろいろ大変な感じになってしまった。

こんな感じで宿トラブルに見舞われたが、体験として大変だったなぁと面白がる程度には今は心身ともに余裕がある状態なので良かったなぁ。

撮影機材RICOH GR III/ricoh gr iiix

マチュピチュ遺跡・南米37日目 / 2023年3月8日


早朝の列車に乗るため朝4時に起きる。懸念していた高山病の諸症状は、夫婦ともどもとりわけ起きてはおらず良かった。ホテルでは簡単な朝食を包んでもらう、ありがたい。朝食を用意してもらうこともそうだけど、我々に合わせて早朝に起きてくれる宿オーナーに感謝だなぁ、始発組は我々しか居なかったようだし。ホテルのロビーかわいかったな。


外は街頭のみで暗い中、駅へ。始発の5時のペルーレールに乗り込みマチュピチュへ向かう。大きな荷物は電車に持ち込めないとのことで、オリャンタイタンボの宿に荷物を預かってもらい、最小限装備の小型リュック一つを持っていく。実際は大きな荷物も電車に持ち込めるようだけど、まぁ軽量装備のほうが楽なので。オリャンタイタンボからマチュピチュ村へは2時間ほどの道のりだが、寝ていたら一瞬で到着する。


マチュピチュ村でバスのチケットを買い、遺跡がある山へ20分ほどかけていろは坂のような急カーブを上っていく。遺跡に入るには印刷した紙チケットが必要、とのことで購入したのはeチケットでバーコードもあるし不要じゃないのかと思ったが、念の為オリャンタイタンボの宿で印刷してもらった(印刷屋もあるようだった)ら、普通に物理スタンプを押して確認していた…。


遺跡に入ってしばらく坂道を登る。段々になっている石壁が見えテンションが上がる。遺跡全体が見渡せるスポットに到着すると霧で全然見えない!!午前中は霧が出ることが多いらしいとは知っていたがこれが霧か〜。ただちょっと待つと霧が晴れてきて、少しずつマチュピチュ遺跡の全貌が現れてくる。霧が晴れて見渡せた時はうおーーー美しいと感動。よくもまぁこんな切り立った断崖に住居を作ったよなぁ。


マチュピチュ遺跡は飛び込む景色、どこを切り取っても絵になる。石畳、だんだん作りの壁、そしてマチュピチュ遺跡全体を眺める風景、素晴らしい。リャマもその辺をウロウロしながら草を食べていて面白い風景、昔なにかの撮影で連れてきたリャマが野生化したとらしい。


マチュピチュ遺跡をぐるっと一周して4時間弱ぐらいで遺跡を出て、午後はマチュピチュ村に帰る。ホテルのチェックインが早い時間帯から可能だったので、チェックインしてベッドに横になると3時間ぐらいぐっすり眠ってしまう。なんだかんだで朝早くから行動したりしていたので疲れたのだなあ。


夕方外に出かけようとすると、結構な雨がふり、雨が止むのを一時間ほど待つ。午前中にマチュピチュ遺跡に行ってしまってよかった。マチュピチュ村は、狭い場所に観光ショップがぎっしり詰まっていてあまりみところがある村ではないのだけど、せっかくなのでぶらぶらする。川沿いを流れる川、温泉もあったりして、日本の温泉街といった馴染み深い雰囲気も感じられて面白い。なおマチュピチュ村を作るのに尽力した人は、野内与吉という日本人である。


おみやげショップ通りはお店がぎっしり。ペルーの土産物はどれもかわいくて、欲しいものがたくさんあるのだよなぁ。マチュピチュ村は高いようだし荷物も増やせない(リュックひとつ)しで、後日別の場所で買おう。


夕食はレストランは観光地価格で、かつ行ってみようと思っていたお店も開いていなかったため、ローカルの人が道端で売っていたハンバーガーや果物を購入しホテルに戻って食べる。食欲もそれほどないので、これぐらいがほどよく十分な食事であった。高山病対策にも食べ過ぎは良くないしね。


人生でマチュピチュ遺跡に一度は来れてよかったなあ。日本人(少なくとも自分)はむかーしからマチュピチュ遺跡を事あるごとにテレビなどで見てきたので、あの場所に来たのだなぁと思うと感慨深い。

撮影機材RICOH GR III/ricoh gr iiix

リマからクスコ経由でオリャンタイタンボへ・南米36日目 / 2023年3月7日

リマの宿を出て空港へ。バランコ地区で泊まっていた宿はsecond home peruというところで、大変良かったのでおすすめである。Uberで空港に向かうと、朝の渋滞に付き30分ぐらいの道なはずが1時間ぐらいかかってしまった。首都の空港なのだが、小さな空港なので飛行機が滑走路で渋滞していて結果1時間弱ぐらい遅れてのフライト。空から見るリマは、さすが人口1000万人都市なだけあって、どこまでも街が広がっているのであった。徐々に景色が変わっていき、山岳地帯になり、1時間ちょっとでインカ帝国の都クスコへ。


クスコに降り立って景色を見ると、雲が近い!クスコは標高3300〜3400mほどで富士山並の高さ。タクシーで街中のコレクティーボ(乗り合いタクシー)乗り場に行き(乗り場まで交渉して15SOL)、オリャンタイタンボ行きのコレクティーボ(一人20SOL,もっとボロい車なら安くなりそうだったが、快適そうなバンにした)に乗る。クスコの街中は楽しそう、またしばらくしたら戻ってくるであろう。そしてやはり雲が近い。


1時間半ほどかけ、クスコからオリャンタイタンボへ。途中の道はではアンデスの山々、畑等々のきれいな風景が望め、見ていて飽きない。あっという間にオリャンタイタンボへ到着する。


オリャンタイタンボからマチュピチュ行きの電車のeチケットをWebで購入する。するとeチケットを印刷しなくてはならない、チケット売り場で印刷してくれる、といった記事をいくつか見かけ、eチケットなのに印刷が必要なんて事あるのかとは思いつつ、散歩がてらチケット売り場まで行き、スタッフと話すとやはり印刷は必要なくeチケットを見せるだけで良いらしい。


ホテルオーナーが散歩するならメチャおすすめの場所ある、と教えてくれたQelloraqay Archeological Siteへ散歩する。妻は疲れ気味(高山病対策にも、高地になれるまでは無理しないほうが良い)だったので休んでもらい、一人で行ってみる。オリャンタイタンボは有料の遺跡があり、そこが名所なのだけど、こちらの遺跡は無料。今日は時間もないし、遺跡は高台にあるので運動するのも高山病になりやすくなってしまうので、ほぼ高低差がないQelloraqay Archeological Siteまでの道は良かった。

遺跡に向かう途中、アンデスの山がすぐ後ろにあるサッカー場で子どもたちが練習している。絶景のサッカー場だ。そこを抜けると、馬や牛が現れ、その奥に素朴な遺跡。遺跡の周辺もどこもかしこも良い景色。はー良い場所だなぁ。教えてくれたホテルオーナーに感謝。


夕食は、これまた高山病対策には、お腹いっぱい食べると良くないとのことで、散歩がてら見つけたローカルな屋台で串焼き(ジャガイモつき、2本で5SOL)とポヨアラブラサ?(鶏肉を揚げたもの、炒飯、パスタ、6SOL)を食べる。妻と二人で腹7部ぐらいでちょうどよい感じ。メルカドの八百屋で小さな固めなモモもデザートに買ってまるかじりする。


夜も中央広場は明るい感じ。ただ観光客が政情不安定につき少ないため、観光賑わい的なものは控えめであった。本来はもっとワイガヤしてそうだなぁ。


クスコに滞在せず、その日のうちにオリャンタイタンボへ移動した理由は高山病対策。クスコは標高が高く高山病になりやすいのだけど、オリャンタイタンボは標高2700〜2800mぐらいと500mほど下がる。高山病は2500mぐらいから発症しやすくなり、高ければ高いほどかかりやすくなるらしい。ので、少しでも標高を下げたかったのだ。

妻が呼吸器の持病のためパルスオキシメーターを持ち歩いているのだけど、クスコについた直後に図ると自分も妻もなんと88。95以下が良くないと言われる数字で、88だと何をしても息が切れ、かなり息苦しい状態だ。深呼吸を続けると数値は徐々に回復していき、自分は98(正常な状態)に、妻は95-96ぐらいまで戻る。深呼吸は高山病対策にきくのだなぁと事あるごとに深呼吸している。高山病に一番かかりやすいのは夜寝るときで、無意識下での呼吸制御が難しく、酸素不足に陥って高山病化しやすくなってしまう。明日朝、問題ないと良いのだけどなぁ。

撮影機材RICOH GR III

バランコ地区ぶらぶら・南米35日目 / 2023年3月6日

リマに来てからは大抵霧だったり曇だったりしてどんよりとした朝が多かった中、この日は快晴。妻はペルー料理教室に出かけて行ったので、一人バランコ地区をぶらぶら。アート地区らしく、アートっぽいものが多かった。鳥の首のオブジェが並ぶさまはちょっと怖い。


この辺は高台だからか、至るところをクロコンドルが飛んでいる。翼を広げると五本指のような羽だ。


昼食は目当てのメキシコ料理店が閉まっていたので、その辺の中華屋へ。スペイン語のランチメニューではWANTANしか分かる単語が無く、Google Maps の写真にワンタンスープのようなものがあったのでそれかな、と頼む。WANTAN o XXX ? 的な質問をされたのでWANTANと答えると、まず突き出しに揚げワンタン。そしてメイン料理は揚げワンタン+肉を甘く炒めたもの+チャーハンであった。揚げワンタンに揚げワンタン…。他の人を見ると、もう一つはスープだったらしく、そちらを選ぶのが正解だったなぁ。孤独のグルメに出てくるようなチョイスになってしまった。

そして中華の味はなんか薄い、化学調味料が不使用のようだ。南米ではTHE化学調味料の旨さ、というのを味わったことがなく、化学調味料はあまり使われてないのかなー。町中華に期待するのはガツンとした化学調味料の旨味であり、今まではどの国でもそのような味付けだったので、不使用な味付けもあるのだなぁ。残念ながら物足りない味であった。


午後は妻とBLUというジェラート屋へ。ここの果物を使ったジェラートは味が濃くどれも美味しい。1杯では足りず、おかわりをしてしまった。マンゴー・ルクマ・ココナッツ・パッションフルーツ。ルクマはペルーの果物で、妻が今日料理教室で食べて、いたく気に入ったらしい。


夕方、昨日に引き続き夕日を眺め過ごす。最高である。


宿のオブジェ。


夕食は有名店Isolinaへ。昨日日曜は入店待ち行列ができていたほどだったが、今日月曜は待ち時間無しで入れてよかった。1品の量が多いとの事前情報を得ていたので、ロモ・サルタード一つを頼むと二人分ぐらいの量。白米もついてお腹いっぱいだ。ここのロモ・サルタードはにんにくがかなり効いていて美味しい。


今日から高地に備え、高山病の予防にも効果があるというダイアモックスを飲み始める。利尿作用があり、しょっちゅうトイレに行くたくなった。これで高山病にかからないとよいのだけど。

撮影機材RICOH GR III

ミラフローレスからバランコへ・南米34日目 / 2023年3月5日


今までは、リマの新市街で治安も安心というミラフローレス地区に宿をとっていたのだけど、今日からは海沿いのバランコ地区へ移動する。午前中はミラフローレスの公園へ、日曜だからか所狭しと絵画が並んだマーケットが開催されていた。猫は引き続きそこらかしこでくつろいでいて、その様子を見ながらベンチでゆっくりと過ごす。


昼食はLa Lucha Sangucheria Criolla。二度目だけど今度はミラフローレスのお店(何店舗かある)へ。相変わらずサンドイッチは安心して食べれる美味しさ、チチャモラーダも美味しくて二杯も飲んでしまった。


その後Uberでバランコの宿に移動する。有名な芸術家の家の8部屋を宿泊用に貸し出しているという場所で、芸術作品が置かれた共用スペースがたくさんあり、いくつもある庭からは太平洋が一望できてゆっくりするにはとても良い場所だなぁ。部屋もクラシックホテル的な作りでエアコンなどは無いが、窓を開けるとちょうどよく風が入ってきて全然悪くない。庭の椅子に寝そべりながら太平洋に沈む夕日を眺め過ごす。徐々に沈んでいく太陽、その後のマジックアワーで空の色が変わっていく様、空と波のコントラスト。はー最高だ。


バランコのビーチは、日曜だからか人人人という密度ですごい。というのが見て取れたので、妻のカメラを借りて撮影する。望遠レンズ便利。


夕食はあまりお腹が空いていない、かつ日曜なので開いている店も少なさそうなのでカジュアルなメキシカンなお店へ。地図をたどって行くと、ナイトマーケットが開かれている一角にあるようでにぎやか。最初はタコスを食べる予定だったが、ファヒータスをメニューで見かけ、久しぶりに食べたくなりファヒータスを食す。


宿に戻ると、海岸線沿いのリマ夜景も綺麗であった。

撮影機材RICOH GR III/RX100 VI/24-200mm F2.8-4.5

リマ〜パラカス〜ワカチナの弾丸ツアー・南米33日目 / 2023年3月4日


リマ周辺も巡ってみようと、約18時間の朝から晩までの弾丸ツアーに申し込む。ホテルに朝からツアーなんだと前日声をかけると、ありがたいことに朝食をツアー用に別途用意してもらえた。うれしいなぁ。朝食を受け取り、朝5:30にピックアップバスが来てツアー開始。まずはパラカスまで4時間ぐらいかけて移動する。パラカスは海辺のリゾート観光地という感じで賑わっていた。


高速ボートに乗り込み、バレスタス諸島を巡る。岩のゴツゴツした島が多く、海食洞などもたくさん。途中、昔書かれた地上絵を見る。ナスカ以外にも地上絵は残っているとは聞いていたが、こんな島にもあるのだなぁ。


海鳥、アシカ、ペリカン等々を見かける。アシカも海でちゃんと泳いでいるのを見たのは初めてかも、大抵は海辺で寝そべっているので。海鳥は綺麗に連隊を組んでいて、加わってもときれいに整列しながら飛んでいく。高速ボートは事前情報で席の後ろは水しぶきがかかりまくる、という事を知っていたので前の方に座ったのだが大正解、後ろの人はかわいそうなぐらいびしょ濡れになっていた人も居た。


高速ボートでは、目の前の老夫妻が日系二世とのことで片言の日本語で色々と話しかけてくれた。ホンダに勤めていた、妻はサンヨーで働いていた、子供は日本に住んでいる、などなど。飴もいただいた、懐かしい感じのジュースを飴にした感じの味わいであった。


昼食はパラカスの屋上レストランで。飲みの物にはインカ・コーラを頼む、駄菓子のような味わい。インカコーラはコカコーラ社が買収して今はグループ企業となっており、製造元はコカコーラ社がだとか。


パラカスから1.5時間ほど移動して、南米最大の砂丘とオアシスがあるワカチナへ。オアシスと村という組み合わせを見るのは初めて。オアシスのほとりでしばらくボーッと過ごす。


夕方からはバギーで砂丘ツアー。という内容だと勝手に思っていたのだけど「事故になっても自己責任で」的な誓約書が回ってきてサインをする。これは危険な可能性があるアクティビティなのでは?とこの時初めて認識する。バギーに乗り込むと高低差がある砂丘を高速で走り抜け、普通にジェットコースター並みの怖さ、というか運転をミスったりシートベルトが抜けたりすると普通に大怪我なので安全性が低いジェットコースターな感じでめちゃくちゃ楽し恐ろしかった。怖さと楽しさは紙一重なのだなぁ。


バギーが砂丘の高台(これも高台から落ちるギリギリで止める)に行き、そこからボードで砂丘を滑り落ちるというアクティビティも3回ほど。50-60度ぐらいありそうな斜面もあって、勢いが良い若者たちは飛び込んでいく。2/3ぐらいの人は滑り、チキンの人たち(アジア人はたいていしなかった、含む自分たち)は見守る。人によっては失敗してゴロゴロと砂場を転げ落ちて痛そうにしつつも笑う若者たち。


日の入りの時間帯は、地平が望める場所に行き、ゆっくりと沈む夕日を見る。日本ではずっと太平洋側に住んでいたため、綺麗に地平に沈む夕日、というのを見たことがほとんどなかったので、結構感動するなぁ。


暗くなってワカチナのオアシスに戻ると、夜のオアシスという感じでこれまた綺麗。そこから5時間弱ほどかけて、リマへと戻る。疲れていたためか、バスで寝ていたらほぼ一瞬でつく。バスもリラックスシート&トイレありで快適だった。帰りはリマへ戻る人と戻らない人(そのままワカチナに滞在するか、ナスカに移動する)が居て、たしかにワカチナからナスカへは近く(バスで5−6時間?)、ナスカへ行く人達も多そうであった。ナスカからクスコへもそこそこ近いので、リマ→パラカス→ワカチナ→ナスカ→クスコ(逆もある)という陸路の観光ルートも良さそうであった。最初から知っていたら、このルートを選んだかもしれないなぁ。

撮影機材RICOH GR III

Mercado Nº 1 de Surquillo・リマから太平洋を眺める・Astrid y Gastón・南米32日目 / 2023年3月3日

今までの国では、主にスペイン系、欧米系の人種が多かったのだけど、ペルーに来るとインディアン系や日系の顔立ちも目立つ。ぱっと見日本人、という人もちらほら見るように。ホテルのオーナーも多分日系のようだ。また、タトゥーをしている人がチリでは多数派だったのだけど、ペルーでは大抵の人が少なくともわかりやすい形ではしておらず、ぐっと見かけなくなった。ホテルにはティッシュペーパーボックスが登場し安心して鼻をかめる。


昼間、近所の市場 Mercado Nº 1 de Surquillo へ。新しい国に行くと、一回は市場に行きたくなる。妻は市場に行くと、大抵野菜か果物を購入する、今回はイチゴであった。イチゴは日本と違った方向の甘さ、原始的なフルーツの味わいなのかな、これはこれで美味しい。


有名店、La Lucha Sangucheria Criollaで昼食。人気店なだけあって、サンドイッチ(といってもハンバーガーのような形態)美味しい。またペルーでの代表的な飲み物、チチャモラーダ(とうもろこしジュース)も飲んだのだけど、スパイスがきいていて美味しい。ちょっとガラナっぽい感じもする。


リマはどこも渋滞していて、大きな道路はバス専用レーンがある。車の量が多いので大気汚染もけっこうなものだ。


夕方、海を見に行く。太平洋。現地の人達は服を着たまま海に入る人多数。水着のほうが少ない。また水着も露出が少ない感じ。海辺と市街地はけっこうな高低差があり、長い階段を降りて海へと道が続く。


夜はちゃんとしたレストランでペルー料理でも食べてみようと、世界のレストラントップ50にも選ばれたことがあるという、Astrid y Gastónへ。レストランに入ると、まるで映画のワンシーンのような雰囲気。料理も伝統的なペルー料理というより、創作料理のような感じだ。あまり知らない味付けが多く、おもしろ美味しい。

撮影機材RICOH GR III

サンディアゴからペルーのリマへ・南米31日目 / 2023年3月2日

サンディアゴ最終日の朝食はエンパナーダ。チリでもちょくちょくエンパナーダを食べているけど、アルゼンチンの倍ぐらいのサイズの物が大きい。生地も固めなものが多く、けっこう異なっていて面白い。


チリのサンディアゴから、ペルーの首都リマへ4時間弱ほどのフライト。ペルーはチリより西にあるため、この二国での時差は2時間。いままで訪れた国は時差がなかったし、日本と12時間差だったのでJSTとの変換が楽だったのだけど、今度は日本と時差10時間となって頭の中での計算が大変になってしまった。


リマのホテルの周辺散歩、楽しい。夜でも人が多く、公園で子どもたちも遊んでいたりして、割と安心感あるなぁ。政情不安定につき、警官も多いけど。猫がやたらと多い公園で、100匹以上はいるんじゃないか、というぐらいそこらかしこで猫がくつろいでいる。


夕食はローカルの店でペルー料理を早速たべる、うまい。国民的肉料理のロモ・サルタードと魚介マリネのセビーチェ。セビーチェ付け合せのとうもろこし(チョクロ)が、モチモチとした食感で初めての感覚、面白い。チリは料理(外食)は高かったこともあったし味もそれほどなのであまり進まなかったのだけど、ペルー料理はどれも美味しそうで色々と食べてみたい。

撮影機材RICOH GR III