A Day in the Life

トレッキングで疲れ果てていた日・南米18日目 / 2023年2月17日

一昨日・昨日とトレッキング続きで疲れ果てていたので、ほぼぐったりしていた一日。今後の旅程を考え調べるも、やはりネットが遅く(だいたい1Mbps前後、時たまつながらない)何をするのも辛い速度。


エル・チャルテンの家達、かわいい家が多い。観光シーズン中は宿が足りなくなるぐらいの賑わい、かつだいぶお値段も高いので、村はあちこちで建築ラッシュ。といっても素朴な建物が多いのだが。


スーパーで売っていたチョコクッキー。いかにも甘そうな味が想像できる。ユニバーサルデザインだ!


夕食は三日前のハンバーガー屋をリピート。美味しいのでお店名を書きたいがGoogleMapsには載っていないのであった。そのため店名も不明である。

撮影機材RICOH GR III

トーレ湖トレッキング・南米17日目 / 2023年2月16日


昨日に引き続きトレッキング。Laguna Torre(トーレ湖)のトレッキングは、17.5km・8~9時間の道のりと昨日よりも倍弱ぐらい長い。が、ルートの高低差を見ると急勾配はほとんどなく、全体の5時間ぐらいはほぼなだらかなようだ。というわけでチャレンジする。


このルートは丘・森林・ゴロゴロと石と低木が広がる平原、川沿い、と1時間ぐらい歩くごとに景色が変わって面白い。また、徐々に山が近づいてくる感覚でこれも一興。


4時間強ほどかかりトーレ湖に到着。おおお、美しい景色。長かった分、達成感があるなぁ。昼食を食べながら1時間ほど湖畔で過ごす。トーレ湖は氷河が流れ出ていて、その氷河の砕けた氷が湖畔に流れ着いている。小さく割れた氷河を持って記念撮影する方々もたくさん。


ワタクシも例にもれず氷河をかじっての記念撮影。なおこの後、氷河の氷でいつの間にか指を切っていたようで出血が…。


湖の光景に後ろ髪を引かれつつ、村に向かって帰る。後ろを振り向けば山々。村についた時に出発から9時間強ほどたっていた。かなり疲れてはいたが、もう無理…というほどの疲れ具合ではなかった。自分たちでも十分トレッキングできたので、山登りに慣れてる人なら簡単そうだ。

なおトレッキングポールなどの装備は村のいくつかの店でレンタルでき、ポール1本あたり1日160円ぐらいと安価だったので4本借りて昨日今日と利用した。トレッキングポールがなかったらかなり辛かったと思う。そういえば、以前ヒマラヤを2泊3日トレッキングした時は、そもそもトレッキングポールを使うということがまったく頭になく、ひたすら歩いて登り降りしてやたら大変だったなぁ。あの時よりは疲れなかったかな。今だったらヒマラヤの時もポールをレンタルしていただろう。

撮影機材RICOH GR III/ricoh gr iiix

フィッツロイを望むカプリ湖トレッキング・南米16日目 / 2023年2月15日


南米パタゴニアでイメージするもとのいえば、フィッツロイを中心とした山々だ(といっても今回の南米旅行を企てるまで、パタゴニアがどこにあるかすら解っていなかったのだが…)。あのパタゴニア(会社)のロゴとしても有名なギザギザとした山々(のビューポイント)へトレッキングするぞ。Laguna De Los Tresからフィッツロイを望めるルートが一番有名なのだけど、約10時間(トレイル慣れしている人の平均はもっと早いが)で往復22km、最後の1kmがかなりの急勾配という、初心者にはなかなかの難しさの難易度。基礎疾患持ち(呼吸器が弱い)の妻に急勾配は辛く、また自分も中年太り運動不足つき、体力は無い方だと自信を持って言える。

というわけで、達成できるかどうか解らないルートに無理していくより(まだ旅の途中だしね)、もう一個手前のビューポイントであるLaguna Capri(往復約4~5時間・9.5km)のトレッキングルートへ。

最初一時間弱ぐらいは、そこそこの勾配の坂を登り続ける。裏手にはエル・チャルテンの町並み。坂を抜けると、あとはどこを見ても良い景色を歩く。徐々にフィッツロイが近づいてくる。ところどころビューポイントがあり、ゆっくりと美しい景色を見渡す。人が居ないと、風の音しか聞こえずとても静か。贅沢な時間。

2時間弱ほど歩くとLaguna Capri(カプリ湖)に着いて、湖畔でフィッツロイを眺めながら昼食。湖から流れてくる風は冷たく、ダウンも羽織る。陽が当たる上り坂はパーカーでも暑いぐらいなのに、陽が当たらなくて風が吹くとダウンとウインドブレーカーを羽織っても寒いという寒暖差。

湖畔をちょっと歩いた後、エル・チャルテンへ戻る。途中休憩をはさみ、ゆっくりペースでの往復で5時間強ぐらい。疲れたけど、もうちょっと長くても歩けそうだった。Los Tresまでの22kmコースはたぶん無理だった(もしくは達成できても体調不良が残りそう)と思うので、このコースでちょうどよかったなぁ。十分に満足。


はやめの夕食はワッフル。毎度ながら大きい。妻が頼んだドゥルセ・デ・レチェ(この辺の液体キャラメル)のワッフルは並々とドゥルセ・デ・レチェがかかっていたのだけど、それほど甘くなく食べきることができた。隣りに座ったウルグアイから来たという老夫婦に話しかけてもらったのだけど、ウルグアイでもドゥルセ・デ・レチェはどの家庭にも一瓶あって、朝食や様々なものにかけて食べるのだとか。

撮影機材ricoh gr iiix/RICOH GR III

エルカラファテからエルチャルテンへ・南米15日目 / 2023年2月14日


朝8時のバスに乗り、エル・カラファテからエル・チャルテンへ約3時間で到着。眠かったというのもあり、寝ていたらあっという間に到着する。途中で休憩が10分ほどあって、その場所にあった標識によると東京が一番遠く21000kmぐらいほどとな、遠くに来たものだ。エル・チャルテンの宿に到着すると、早めにチェックインさせてもらえる。ベットに横になると疲れが溜まっていたのか、夕方まで寝てしまう。


エル・チャルテンの街、というより村、は様々なトレッキングルートに通じている便利なところで、毎日いろいろなトレッキングを楽しめる。街からの眺めが抜群に良い、というわけではないが、遠くに様々な山々を望むことができる。街自体はまだまだ素朴な感じ。

エル・チャルテン情報。両替屋はたくさんあり、エル・カラファテよりもレートが良い。スマートフォンからの4Gインターネットは通信会社Movistarの場合、電波状況が悪く通じない。ただその辺の飲食店は大抵WiFiを提供している。


夕食はハンバーガー。ベーコンバーガーには飴色に炒めた玉ねぎが挟んであったのだけど、これがハンバーグ・チーズといい感じにマッチしてメチャウマい。


ホテルの窓からもフィッツロイの先端がちょい見え。


旅先だが、妻からバレンタインチョコをもらう。いつもありがとう。


今日は2回ほど「日本人ですか?」と声をかけられる。一人は現地ガイドのアルゼンチン人で、もう一人はエル・チャルテンに滞在中の日本人から。二人共「モンベルを着ていたから」日本人とわかったらしい。たしかに、先日エル・カラファテで日本人を見かけたのだけど、確信を持てたのはモンベルのリュックを背負っていたからであった。

この旅ではモンベルの超軽量ダウンとストームクルーザー(レインジャケット)を持ち歩いているのだけど、両方とも軽いし畳むととコンパクトだし、性能も良いしで気に入っている。とりわけ、この旅用に買ったストームクルーザーは雨はもちろんのこと強風も防げて重宝している。寒い場所では風が何より冷たく感じるので、その風も防げるストームクルーザーは思った以上に便利であった。最初はもうちょい下のランクのレインジャケットでも良いかな、と思ったのだけど、奮発してストームクルーザーを買ってよかった。

撮影機材ricoh gr iiix/RICOH GR III

ぶらエルカラファテ・南米14日目 / 2023年2月13日

今日はとりわけ何かをするではない日。ちょっと街をブラブラしたり、次の旅程プランを考えたり、だいたいゆっくりと過ごす。宿のインターネット環境が悪く、しょっちゅう止まったりするので調べ物が思ったよりも進まず残念。


午前中はエル・カラファテをブラブラするかーと思うも、目抜き通りに土産物屋とレストランが有るだけぶらぶらしがいがあまりない。周辺は荒野と湖なので、レンタサイクルでMTBを借りてぶらっと湖方面へ。湖自体は濁ったエメラルドグリーンというか乳白色というかといった色で、けっこう綺麗。氷河から溶け出た水でできている湖(だとおもう)なので、普通の雨水以外の成分も多く含まれてそうだ。


昼食はピザとイカのフリット。1枚だし二人なら食べ切れるでしょ、と思ったけど日本のLサイズよりも大きいぐらいのサイズで半分ぐらい食べきれず、夕食にしようと包んでもらう。イカのフリットもイカが柔らかく美味しい。


アパートの前の電気メーター。壊れてるかと思いきやきちんとメーターを刻んでいた。アルゼンチンでは、セクシーショップがいかがわしいエリアではなく、街中のその辺で普通に見かける。日本でも別に下着屋はその辺にあるのだけど、ディスプレイが違うので目についてしまうだろうなぁ。


街中に放たれているイッヌ達。大きいイッヌ達が多い。餌欲しさに人にすり寄ってくる犬が多いのだけど、ハンバーガーショップの前で前のめりに待ち構えているイッヌ達も。


時刻は20:00すぎ。やっともうじき夕暮れ時。一日が長い。


おたよりコーナー

ウシュアイア、いい景色でうらやましいですね!

ゲームっぽい景色というの、よくわかるというか、たぶん標高がそう高くないのに森林限界が中腹にあるというのが、日本人にとって非現実的に見えるのかなという気がします。山頂に気軽に歩いて登れそうに見える。歩いてみたいな。

ひきつづきお気をつけてー。

--もりす

どもども〜お久しぶりです。たしかに、見慣れていない景色だとリアルを想像する前に、ゲームの光景のほうがむしろ見慣れた景色として認識してしまってそうです。ウシュアイア、近くの山々に歩いて登るトレッキングもいくつかありそうでした、もりすさんも是非!!1

撮影機材RICOH GR III

ロスグラシアレス国立公園のペリトモレノ氷河・南米13日目 / 2023年2月12日


エル・カラファテから氷河ツアー。朝7:30にツアーバスに乗り、ロス・グラシアレス国立公園へ。途中までは荒野の風景だったが、国立公園に入ると水源豊かになったからか、とたんに緑あふれる風景へ。


氷河がある湖につき、バスからフェリーに乗り換え、氷河のそばまで行き、そこから軽いトレッキングをして氷河まで向かう。


初めて見る氷河はとても青い。氷河ツアーの名前もブルーサファリだ。画像加工で青くしているのではなく、本当に写真ぐらいの青さ。氷河のテクスチャーは製氷機で作った氷を圧縮して作ったかのような。空気の粒も見えるが、触ってみると圧倒的に硬い。氷河は新雪の9倍ぐらいの密度で、10年ぐらいかけて溶けては固まってを繰り返してこの密度になるとか。氷河の温度も0度以下と思いきや、どこも融点を超える0度以上らしい。

みんなはしゃいで氷河とともに写真を撮る。自分たちもはしゃいで撮る。はしゃぎたくなるぐらい生の氷河に触れ合うとテンションが上がる。別のツアーでは氷河の上をトレッキングしている(1枚目の写真)。氷河の上をトレッキングするツアーを考えた人は、絶対崩れないであろう場所を見つけ安全面に気をつけたり、道を氷河の上にある程度作ったりする必要があって、色々すごいなぁ。


フェリーからバスに戻り、展望台エリアに。たくさんの展望台から、さまざまな角度で氷河を見下ろせる。遠くまで広がる氷河を観てると、大自然の雄大さに圧倒される。ときおり、ゴゴゴゴッという大きな音と主に氷山が崩れる姿が見える。崩れ去った氷山は湖に波を立て、欠片が広がっていく。


フェリーで配られた、氷河の氷で割ったお酒。贅沢な氷だなぁ。アルゼンチンというかこの辺の人たちは、マテ茶用の巨大な保温水筒とマテ茶カップをどこに行くにも持ち歩いている人が多い。マテ茶水筒用の「お湯」の自動販売機も見かける。


このツアーも絶景に次ぐ絶景という感じでとても良かった。普通に良い景色だったり、興味深いもの(氷河と山によって押しつぶされた断層とか化石とか)もあったのだけど、絶景だらけで記憶に残りづらく勿体ない。


帰り道のバスはちょっとお酒も入った影響か、寝ていたら一瞬でエル・カラファテの街につく。疲れて市街地まで夕食を食べに行く力がなさそうだったので、近くのスーパーで夕食の購入。はしゃぐ妻。

撮影機材ricoh gr iiix/RICOH GR III/RX100 VI/9.0-72.0 mm f/2.8-4.5

ウシュアイアからエルカラファテへ・南米12日目 / 2023年2月11日

疲れが溜まっていたのか、チェックアウトギリギリまでアパートでゆっくりと過ごす。泊まったアパートは広く、街の中心部にも近く、オーナーも良い人で当たりだった。アパートだけど、荷物預かりも近くのお店に預ける形でやってくれて便利。またこの商売を始めたばかりのようで、レビューも少なかったので少々の不安はありつつも、ここでよかったなぁ。あとでレビューを書いておこう。

ウシュアイアのインターネット通信は思っていた通りあまりよろしくないようで、アパートにも光回線がひかれているが1~10Mbps程度かつちょくちょく切れるぐらいの通信度合い。カフェでもそんなもんだったので、この辺は今はだいたいそれぐらいなのかも。スターリンクといった衛星インターネットがこの辺でも使えるようになると、将来はもっと速くなりそうだけど。今は南アメリカではチリがβテストをしているようだ。


遅めの朝食を一昨日食べたTante Sara Pastelería & Caféの目抜き通りにある別店舗でとる。アメリカンスタイルの朝食を頼む。ベーコン・カリカリに焼かれたスクランブルエッグ、トーストというイメージ通りのものに加え、プリプリの海老もついてきて美味しい。付け合せのチーズクリームもだいぶ柔らかくて好みの味。


その後は目抜き通りをブラブラしたり、海辺を歩いたり。Ushuaiaの大きなロゴオブジェでみんな楽しそうに写真を撮っていたので、自分たちも撮ってもらう。テンション高いカップルが「ウシュアイア!!!フゥゥゥウ!!!」と叫びながらジャンプして撮っていて印象深かった。


空港に移動し、フライトまで少々時間があったので周辺を散歩する。3日前にウシュアイアに降り立った時は夜が近くかつ結構な雨だったので、空港周辺の景色の印象があまりなかったのだけど、晴れの昼間は海・山と良い景色。散歩するだけで楽しい。こんなに空港を出た場所の景色が良いのは初めて。大抵はなんにも無いところにぽつんとあるか、ゴミゴミとしている場所である。MTBで走る人、犬を連れて散歩をする人等々、市街地から徒歩30分以上はあるけど、長めの散歩にちょうど良さそうだ。眺めも良いしねぇ。

ウシュアイアは海もあり、一年中涼しいので高原のような山々もありで良い街だったなぁ。3泊4日で程よい滞在時間だった。


ウシュアイアからエル・カラファテへは1.5時間のフライト。32時間のフライト後は、どのフライトもとても短く感じる。今まではずっと廊下側(席を立ちやすいので長時間フライトならマスト)の席に夫婦二人で座るので、隣り合わせて座ってなかったのだけど、今回は窓際の席に座り地上を眺めながら。景色を見ながらだと短いフライト時間が一瞬であった。エル・カラファテに近づくに連れ、地表はどんどん荒野となっていった。


エル・カラファテの空港から乗り合いバスでホテルへ。空から見た印象と同様、街につくまではずっと荒野をひた走る。夕食はパスタが食べたいなと、イタリアンパスタ屋へ。色んな味のパスタ3点セット、というのがあったのでそれを頼む。妻と自分、6種類の味が楽しめお得な気分。ポルチーニ茸のパスタがとりわけ美味しかった。

ウシュアイアもそうだったけど、エル・カラファテでも大きな飼い犬が放し飼いにされていてその辺をウロウロしている。夜は家の敷地に戻るようで、家にいると吠えるようで番犬になってそうだ。


ホテルは高台にあり、街の中心部からちょっと歩く。その分、街を見下ろせて景色は良さそうだ。

撮影機材RICOH GR III

ウシュアイアの朝日・ティエラデルフエゴ国立公園・カニチーズ雑炊・南米11日目 / 2023年2月10日

目覚めると良い天気だったので、朝日を見に海へ。ぼーっとしながら異国で日の出を眺める。人懐っこいカモメが周りをウロウロしている。よく見るとかわいそうに片足がなく、人間から餌をもらうというのが生存戦略になってそうだった。持っていたパンをちょっとあげると素早く食いつく。


ティエラ・デル・フエゴ国営公園へのバスツアーへ参加。国立公園には結構歩けるルートがありそうだったので、バスで回って2〜3時間歩いて、みたいなものを想像していたが、各名所へバスで行って20-30分自由行動、みたいなタイプであった。旅行会社によってプランは様々なようで、ちゃんと調べなかった自分が悪いのだが、景色はどこも良かったので、もっと歩いてみたかったなぁ。この国立公園、やたらめったら宿り木があって興味深かった。

ウマも柵がないそこら辺で放し飼いされていて牧歌的、まるでゼルダBoWの風景のよう。昨日から例えがゲームばかりだな…。


今日は昼食はあまりとらず、地元のレストランでしっかり夕食を食べようとお腹を減らしてIsabel, Cocina al discoへ。17時30ごろ行くと人気店なのにお客は私達だけ。みんな20時ぐらい〜が夕食なので時間的には早すぎなのだけど、空いていて快適だった。

地元名物カニを使った、カニチーズ雑炊的なものを頼む。写真ではわかりにくいが、やたらデカイ鉄鍋に入って出てくる。二人分とメニューにはあったが、日本なら3〜4人分ぐらいのサイズ。カニを一匹つかっているようで、中も蟹の身がザクザク出てくる。大満足なカニ度。なんとか食べ終わるとお腹いっぱいであった。

撮影機材RICOH GR III/ricoh gr iiix

ビーグル水道・南米10日目 / 2023年2月9日


朝食はTante Sara Pastelería & Caféで。毎度ながらMedialunaにハムタマゴを挟んだものを食べてしまう。人気店だけあって雰囲気もあるし美味しい。菓子パンは量り売りもしているようで、常連客なのか周囲のホテルやB&Bなのか、数十個単位で買っていく人も居て面白い。


昨日とはうってかわって今日はだいぶ良い天気そう。晴れの日に改めてウシュアイアの港を眺める。街は山沿いにあって、かつ目の前は海というダイナミックな景色。


ビーグル水道ツアーへ。ビーグル水道はウシュアイアの南を通る約240kmの海峡で、ダーウィンが世界一周で通ったルートでその時の船がビーグル号だったことから名付けられたらしい。

海峡に出ると、海を挟んで尖った山々に囲まれた景色をひたすら進みつつ、点在する島々の動物、トドやペンギンのような鳥(飛べる)、を眺める。ペンギンは季節柄か今は居ないよう。360度パノラマ良い景色で最高であった。


最後に船着き場がある大きめな島を散歩。島はデス・ストランディングのような世界で、木々はなく岩と背丈が低い植物の風景。海峡を挟んで周りは山々。世界の果て感ある。

また、申し込んだPatagonia Adventure Explorerというところのツアー船が乗客25名ほどとちょうどよいサイズの船で、2階も1階も展望デッキがあって良い見晴らしでとても良かった。もっと大きいサイズの船も、小さいサイズの船もあったが、これぐらいのサイズがベストなバランスに感じた。


ツアー後の遅めの昼食をMartinicaで肉々しいサンドイッチ(写真で一人前)とエンパナーダを頼む。アルゼンチンでは牛肉を大きく薄くスライスしたものを使った料理をよく見かける。この料理やミラネサもそうだ。お腹いっぱいになり、夕食は入らなさそうだ。


夜散歩。小高いアンテナその辺に建っていた。21時手前の曇り空でもこの明るさよ。商店やカフェは21時までが多く、レストランは0時ぐらいまでが多いようだ。一日の明るい時間帯が長いのは良いよなぁ、反対に冬はだいぶ短くなってしまうのだろうけど。


遅めの昼食をたっぷり食べたおかげで、ちゃんとした夕飯は食べる余力が腹的になく、適当にエンパナーダでも買って食べるかとコンビニ(的な店)に立ち寄ると、まるちゃんのカップラーメンを見かける。アルゼンチンのカップラーメンの味はどんなもんだろうと買って(牛肉味とエビ味)みて食べると、味がやたらと薄くて美味しくない。アパートにあった塩を足して味を調整すると、なんとか及第点の味になった。アルゼンチン、料理屋でも味付けが薄いことがかなり多く、大抵塩コショウオリーブオイル等々が出てきてお客が各々好みの味付けにする。なお、カップラーメンを値段をよく見ずに買ったところ、日本円で約240円であった、チェーン店のエンパナーダが4-5個買えるお値段!!


今日の持ち歩きカメラはGR IIIとIIIx。ポケットの左と右に入れておいて、必要な焦点距離(28mm/40mm)で使うカメラを選ぶ。治安が良い場所、かつ船の上など重さがさほど気にならないようなシチュエーションでは、前回旅行で持っていったようなミラーレスカメラと24-200mmの便利レンズがあればなぁと思いつつも、焦点距離がなければないでどうにかするので、GRのみでやはり良かったかな。IIIxのクリッピングによる換算71mmの焦点距離なら、いわゆる中望遠画角ぐらいなので、なんとかなるかなぁという感想だ。

撮影機材RICOH GR III/ricoh gr iiix

ブエノスアイレスからウシュアイアへ・南米9日目 / 2023年2月8日


朝食は近くのカフェでコーヒーとmedialunaや菓子パンのセットを買ってホテルで食べる。Retiro駅構内にまだ行ってなかったよなーと散歩がてら訪れる。Retiro駅や駅前の公園、時計塔、好きな雰囲気なのだよなぁ。将軍広場では伝統的な軍服を着て何かセレモニーが行われていた。


昼食は1810というお店でエンパナーダ。オーブンでリベイクされ、食べるときにはホカホカザクザク。ハムチーズ味がカルボナーラのよう。


タクシーで空港へ行く途中に高速に乗ると、朝行ったRetiro駅から先は延々とスラムが続くのが見え、貧富の差を生で感じる。ブエノスアイレスからウシュアイアへ4時間弱の国内線フライト。羽田から上海ぐらいの飛行時間だ。空港はごった返していた。


フライト中、アナウンスでスタッフのどなたかが誕生日のようで、機内拍手喝采、ハッピバースデートゥーユーを歌う人も。無事着陸後、また拍手喝采。みんなで喜びを分かち合ってる感じで気持ちが良い。このみんなで拍手する文化はどの辺由来なのだろうか。


ウシュアイアはアルゼンチン最南端の街で、世界の果てとも呼ばれているそう。南極大陸への観光船も出ている、ぐらい南極に近いところ。温度は最高気温が10度ぐらいと、夏だけど結構寒い。日本(栃木・最高気温0度強)→ブエノスアイレス(30度)→ウシュアイア(12度)と、最高気温が乱高下している。到着するとあいにくの雨。空港がログハウスっぽいデザインで面白い。


泊まる場所に荷物を置き、夕食に出かける。こちらの夕食は20時〜22時ぐらいがピークタイムで、ちょうどその時間帯。Moustacchioというお店へ。空席がないぐらい賑わっていた。イカのパエリアと羊肉を焼いたもの。羊肉は羊臭さがほとんどなくてびっくりする。ぺろりと平らげる。


夕食を終え外に出ると、22時でもマジックアワーの明るさ。日の入りはいわゆる夏至からだいぶ日が経った2月でも21時42分とな。雨も上がり、海沿いに出ると多分南極に行くであろう豪華客船が浮かんでいて、その後方には尖った山々。霧がかっていて、美しいなぁ。


久しぶりの海外だし南米の肩慣らしにと、ブエノスアイレスに8日ほど滞在したが、飽きずに毎日楽しめた。行く前はブエノスアイレスのイメージがまるでなかったが、大きな街路樹あふれるヨーロッパ風町並みの大都市という感じでウロウロするだけで楽しい。料理も美味しい。滞在費も東京の50%ぐらいの費用感で思ったほどは高くない。

治安も安全と言われるエリアの日が出ている時間帯(といっても今は季節柄21時弱まで明るい)にウロウロしていたので、いわゆる一般的な海外での治安に気をつける行動を取っていれば特に怖い感じもしなかった。公共交通機関も地下鉄・バスも充実しているしUberもあるので配車も簡単。英語はあまり通じる感じはしなく、片言のスペイン語でやりすごす。

というわけでブエノスアイレス、ブラブラするのにおすすめできる場所なのだけど、日本からは飛行時間(最短でも乗り換え一回で26時間ぐらい、私達は32時間かかった)と飛行機代がネックで、海外で安く過ごしたかったら東南アジア・インド・中央アジア等々の候補が上がるだろうし、1−2週間ぐらいの滞在ならヨーロッパのほうが飛行機代を考えると安くついてしまう。ので、なかなか行く候補に入りづらいし、日本在住の人に勧めるかというと難しいよなぁ。南米に来た際/すきあらば行ってみてほしい。

撮影機材RICOH GR III/Galaxy S20