フィッツロイを望むカプリ湖トレッキング・南米16日目 / 2023年2月15日
南米パタゴニアでイメージするもとのいえば、フィッツロイを中心とした山々だ(といっても今回の南米旅行を企てるまで、パタゴニアがどこにあるかすら解っていなかったのだが…)。あのパタゴニア(会社)のロゴとしても有名なギザギザとした山々(のビューポイント)へトレッキングするぞ。Laguna De Los Tresからフィッツロイを望めるルートが一番有名なのだけど、約10時間(トレイル慣れしている人の平均はもっと早いが)で往復22km、最後の1kmがかなりの急勾配という、初心者にはなかなかの難しさの難易度。基礎疾患持ち(呼吸器が弱い)の妻に急勾配は辛く、また自分も中年太り運動不足つき、体力は無い方だと自信を持って言える。
というわけで、達成できるかどうか解らないルートに無理していくより(まだ旅の途中だしね)、もう一個手前のビューポイントであるLaguna Capri(往復約4~5時間・9.5km)のトレッキングルートへ。
最初一時間弱ぐらいは、そこそこの勾配の坂を登り続ける。裏手にはエル・チャルテンの町並み。坂を抜けると、あとはどこを見ても良い景色を歩く。徐々にフィッツロイが近づいてくる。ところどころビューポイントがあり、ゆっくりと美しい景色を見渡す。人が居ないと、風の音しか聞こえずとても静か。贅沢な時間。
2時間弱ほど歩くとLaguna Capri(カプリ湖)に着いて、湖畔でフィッツロイを眺めながら昼食。湖から流れてくる風は冷たく、ダウンも羽織る。陽が当たる上り坂はパーカーでも暑いぐらいなのに、陽が当たらなくて風が吹くとダウンとウインドブレーカーを羽織っても寒いという寒暖差。
湖畔をちょっと歩いた後、エル・チャルテンへ戻る。途中休憩をはさみ、ゆっくりペースでの往復で5時間強ぐらい。疲れたけど、もうちょっと長くても歩けそうだった。Los Tresまでの22kmコースはたぶん無理だった(もしくは達成できても体調不良が残りそう)と思うので、このコースでちょうどよかったなぁ。十分に満足。
はやめの夕食はワッフル。毎度ながら大きい。妻が頼んだドゥルセ・デ・レチェ(この辺の液体キャラメル)のワッフルは並々とドゥルセ・デ・レチェがかかっていたのだけど、それほど甘くなく食べきることができた。隣りに座ったウルグアイから来たという老夫婦に話しかけてもらったのだけど、ウルグアイでもドゥルセ・デ・レチェはどの家庭にも一瓶あって、朝食や様々なものにかけて食べるのだとか。