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Auto Takumar 55mm F1.8 後期型レビュー

オールドレンズ入門書のおすすめで、かなりの確率で名前が上がる Super Takumar 55mm F1.8。なぜこのレンズの名前が上がりやすいかというと、癖が少なく写りもスタンダードなオールドレンズという性能、汎用的なM42マウント、かつ市場に山ほど出回ったため、安価で入手しやすいことも大きな理由なのだろう。

ただ大抵は注釈でSuper Takumar 55mm F1.8は前期型がオススメとされている。理由はSuper Takumar 55mm は後期型以降はアトムレンズ(トリウム入レンズ)で、経年劣化で黄色に変色するためだ。そのため、変色が起こらない Super Takumer 55mm の前期型や、黄色の変色をなくした(UV照射やばらして天日干しで色がもとに戻る)後期型以降のものは、2020年12月現在で他のTakumar 55mm F1.8シリーズよりもそこそこ高い1万円前後で取引されている。

他にも、これらTakumar 55mm F1.8シリーズは様々な種類が出ているのだけど、Auto Takumar 55mm F1.8 の後期型は Super Takumar 55mm F1.8の初期型(ややこしいが初期型と前期型があり、ほぼ同じなのは初期型)と化粧リングの名称のみが異なり、ほかは同じらしい。しかし値段は半分以下の4000-5000円ぐらいというお得なお値段なので買ってみた。

最近分解清掃されたのか、1960年頃のものにしては十分に綺麗(フィルター溝にぶつけた形跡があるけど気にならない)で、ヘリコイドも滑らかに動く。写りも全く問題なく当たり商品だった。なお重さは実測217g。

a7Cにつけて早速散歩に出ると、開放のF1.8ではフレアが壮大に出て楽しいぞ!3本の虹のようなフレア。

太陽が出ていて逆光ならほぼ確実に、それ以外でもサイド光ぐらいでも結構フレアが発生する、おお。

六角形の絞り羽根の形の形状なのか、きれいな六角形にならないゴーストが出ることも。

順光ならわりとコントラスト高い写りもする。

開放丸ボケ。中心のみ円でちょっとずれるとレモンボケに。ここには写っていないけど、ちょっと絞ると丸ボケがすぐ五角形になる。

夜に絞り開放。ソフトな写り。

なお最短焦点距離の45cmで撮るとこんな感じ。開放だとだいぶソフトな写りだ。


4000~5000円で入手できるオールドレンズ(町のカメラ屋の中古コーナーではもっと安いこともありそう)で十分楽しめ、これはよくオススメされているのも納得のレンズ。Super Takumar 55mm F1.8 は使ったことがないけど、Auto Takumar 55mm F1.8でもオールドレンズ的に問題ない写りだったので、安価なオールドレンズを使いたい人には良さそうだ。

撮影機材α7C/E-M1 Mark III/Auto Takumar 55mm F1.8/OLYMPUS M.60mm F2.8 Macro
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