A Day in the Life

2007年07月22日

アムトラック内 日曜日

さて昨晩はアムトラックで一夜を明かす。飛行機内で一度もぐっすり眠れたことがなかったので、眠れるのかな、と思ったけどやはりあまり寝れなかった。30分寝ては一時間寝れなくて、みたいなループ。いろいろ体勢を変えて寝てはみたものも、いい体勢に出会えなかった。これは寝れる!と思っても首が痛くなって10分後体勢変えたり。難しい。夜中、一度だけアムトラックのエンジンが止まって直してたみたい。エンストみたいなエンジン音がしてちょっと笑った。

そんなんで朝を迎える。外は樹海、というより、そこそこ平野と山みたいな感じだった。景色を眺めつつ、12:00 ごろ目的のワシントンDCに到着。予定より約2時間弱の遅れだ。でもこないだニューオリンズからアトランタに来たときはその時点で二時間半も遅れていたわけで、それを思うとましなのかな。

首都ワシントンDCのユニオン駅の感想はでかーい。いままでアムトラック駅はどれもショボかっただけあって、それなりの規模に驚く。へぇ。さてとバックパックをしょって観光案内所へと行って地図をもらおう。というのも、ワシントンDCは地球の歩き方などの案内を持って無く、全く持って何があるか知らなくて、一応治安が危険な場所情報ぐらいの予備知識しかない。あとはホワイトハウスがあるな、ぐらいしか知らない。ので最初に地図を得る必要があるのだ。駅からはバスや地下鉄が出ていて、それに乗れば早いのかも知れないけど、どこに何があるか解らないので乗れない。ので徒歩で。

一応書いてきた手書きの観光案内所への道のりをあてに歩く。駅前の道路が入り組んでいてどの未知かちょっと迷う。そんなときに足下をがさがさがさ、と生き物が。なんだなんだ、と見てみるとなんとリスが!そのまま二匹のリスが木を登っていって戯れている。野生(?)のリスなんて初めて見たよ。

で、観光案内所を目指して歩く。歩く。なんだこの街は。建物、景観、どれもすごい綺麗。割と古い建物が綺麗に立ち並び、道は広く、そこら中に緑が。なにここー。こんなところ知らないよ。俺の中のイメージを辿っていくとラピュタ城下町?そんな感じだ。危険な香りもしない。どこまで歩いていってもそんな風景で酔う。すごいなワシントンDC。

3,40分歩いて目的の観光案内所のある建物に到着。入り口で飛行場のような荷物検査とIDの提示を求められる。厳重だなぁ。ロビーみたいなところで観光案内所はどこですか?(この建物自体かなり広い)と訊くと、日曜は閉まってるよ、と。がーん。まぁでも地図さえ手に入れば目的は果たせるので、地図ってもらえますか?と訊くともちろん、と。わーい、地図さえあれば何とでもなる。

予約しておいたホテルのめぼしい位置を地図で調べたけど、チェックインまではまだまだ時間がある。この建物にはフードコーナーがあるのでそこで昼食を。昨日の夕方からなんにも食べてない。フードコーナーに行く途中、建物内部を歩いたけど、日曜だからか面白いほど人がいない。警備員・係員は居るんだけど。こんなんでいいのかなぁ。フードコーナーは十数の店が建ち並んでいたんだけど、お客はあまりいなかった。それでも全店開いてるのがすごい。さすがによくある作り置きのをどばーと盛って、というアメリカン標準な方法ではなく、注文を聞いてから作るタイプだったけど。また中華チェーンでホイコーローを頼む。あまりおいしくない白米とホイコーロー。日本米はめちゃくちゃうまいよなぁ。ホイコーローは味が濃すぎた。あと中華チェーンではたいがいチョップスティックを頼むと普通に箸をくれることが解ったので箸で食べる。箸便利だよ箸。

チェックイン時間まではまだ時間があったのでその辺を歩く。歩いても歩いても、よい景観だらけで困る。京都や鎌倉の町並みも好きだけど、断然それ以上だ。でもバックパックしょったままだと大変だ。歩いてる途中でおなかが痛くなって近くのトイレを探す。公衆トイレが見つからない!ヤバイ、ホント、シヌ、と思ったので豪華そうなホテルに入ってフロントに死にそうな顔で「トイレ貸りれますか」と懇願。あっさりと貸してくれくれた、というか誰でも入れるレストルームを教えてくれた。ありがとうありがとう。死ななくてすんだ。久しぶりにおなかが大変なことになって死ぬ思いをしたよ…。

というわけでバックパックしょったままがしんどくなって予約しておいたホテルに。チェックイン可能な時間より一時間以上早かったけど、チェックインしてもらえた。このホテル、いろんなレビューで「ロケーションは最高で安いけどボロいし狭い」と書いてあったのでどんなもんかなとドキドキ。レビュー通り、ボロくて狭かった。なんといっても机すらない。クィーンサイズのベットで部屋のほとんどを使い切っている。部屋にエアコンもない!別にクーラー無くても大丈夫だから問題ないと云えば問題ないんだけど。空調が建物共通なのかな。ユニットバスも古い感じ。謎な棒もついていて、さわったら何かが壊れそうなのでやめておいた。まぁホテルを楽しむわけでは無いので無問題。あ、机がないのはちょっと困るなぁ。たまっていた洗濯物を洗濯してまたワシントンDCを散策だ。

とは云っても、本当に何があるのかさっぱり解らないので適当に地図を見つつ歩く。ホワイトハウスはこれか!と思ってたのがホワイトハウスじゃなかったり、銅像があったり、古めかしい建物があったり、なんかいろいろあった。観光ガイド本があると、一つ一つの背景について説明してあるんだろうけど、どれも景観が良いのでそれだけで良いよ。かえって無駄な予備知識がない分、すっきり出来るかも知れない。歩いてるだけで新鮮だ。なんなんだこの街は。

ワシントン・モニュメントと呼ばれる塔が特にすばらしくって。遠くから見ただけだと、ハイハイ塔ね塔、みたいな感じなんだけどしたから見上げると何とも云えない感じに。というのも、この塔は芝生のど真ん中に、塔だけがただあって、上を見上げても空と雲と塔しかない。すばらしいロケーション。周りをぐるっと見渡すと、良い感じの建物が遠くに見えるだけ。みんな塔の下の椅子に寝っ転がって塔を見てる。まねしてやってみると心地よすぎる。一日、いや一週間こうしているだけでも飽きないような、そんな感動が。今までで一番心地よい風景かも。一時間ぐらいそうしてたけど、そろそろ日も傾いてきたのでホテル方向に向かって歩く。

晩ご飯は軽くホテル前にたまたまあったカフェ本屋(なにやらアメリカにはたくさんそういう本屋があるという情報)でコーヒーとクランベリーバー。ワシントンDCまできて、お母さんと勉強してる子がいてほほえましかった。ここに住んでるのかなぁ。お腹の調子が悪いので一応薬も飲んでおく。アメリカ初投与。

カフェ本屋からホテルに向かう(といっても20mとかだけど)途中にサックスの音色が。おもむろに道ばたで演奏し始めた。モダンジャズだね、take five とか吹いてる。ニューオリンズではべったべたのジャズばっかりだったから新鮮な。カッコイイ。チップをケースに入れておいた。日本の都会でもジャズをおもむろに吹き出す人がたくさんいたらなぁ。

ホテルに帰ってきてシャワーを浴びて、というところでシャンプーが置いてないことに気づく。なんだってー。ドライヤーもないや。ううう。

しかし本当に期待を良い意味で裏切られた。ワシントンDCはホワイトハウスぐらいしか見所が無くて、治安もあまり良くなくて、しかもホテルがぼろい割にそこそこの値段するから、あまり滞在したくないなぁ、と思っていたのに。良かった良かった。

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アムトラックの車窓から

ワシントンDCのユニオン駅

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駅前でリスが!

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観光案内所の建物の中。人がいなーい。

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フードコーナー。人がいなーい。

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毒々しい色の食べ物が普通に売られてるよ。

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最初ホワイトハウスかと思った

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ホワイトハウス

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鴨(?)がたくさん…。

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リンカーン。たぶん。

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モニュメント。ずっと空とモニュメントだけ見てた。

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けっこう大きい

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押しても動かないよ!

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おもむろにサックス。

以下ワシントンDCの風景。ほんとすばらしい。

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寝てた

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モニュメントの下の周りの景色

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撮影機材FinePix F31fd
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