2007年07月27日
ワシントンDC 五日目 金曜日
全然寝れない!久しぶりに一睡も出来ずに朝を迎える。久しぶりに羊を100まで数えたりしたが全く眠れなかった。そんなんで6:20ごろホテルをチェックアウト。この時間だとやっとちょっと日が昇ったかな、という明るさ。ユニオン駅まで歩く、が、一本道のはずなのにユニオン駅北(治安が悪い場所)に行きそうになってしまう。危ない危ない。
30分ほどで駅に到着。カフェでホットコーヒーとブルーベリーマフィンを注文したら、コーヒーじゃなくて紅茶(アールグレー)が出てきたよ…。不思議!俺の英語の発音はほんと酷いなぁ。今回もアムトラックだし遅れて到着かなぁ、と思ってたのだけど on time で到着。すごいぜ。毎回こうあって欲しい。最終目的地のニューヨークとは反対方向のアムトラックに乗る。アムトラック内で寝ようと思ったけど、眠いのに寝れなかった。今回のコーチは、足かけとかなく、ちょっと狭い感じがした。コーチによって広かったり狭かったりするんだろうか。
アムトラックに揺られ二時間半、目的のヴァージニア州の州都・リッチモンド メインストリート駅に到着。そこで降りたのはたった四人!うち二人はスーツで仕事な感じで、一人は旅行者風だった。すくなーい。駅自体は雰囲気のある建物でよく、結構綺麗。
駅の1Fに降りると、中心にインフォメーションカウンターが。そこでリッチモンドの地図をもらう。歩いて回れるルートとかも書いてあって結構本格的。観光客なんて全然こなさそうなのに、きちんと作ってるんだなぁ。また1Fには展示物などがあってちょっと博物館風味だったりもする。
駅を出てすぐ目の前はハイウェイの下でなんにもない!周りを見渡すと廃墟が。ここはひょっとして危険な場所なんでは、とちょっと歩くけど、別にそんな雰囲気でもない。観光案内所を目指して歩いてるうちに、ああここは普通の街っぽいなぁ、と思う。今まで滞在した場所はは、観光地と危険な場所だったり大都市だったりだったんだけど、ここは本当に普通っぽい。こういうアメリカはまだ見たことがなかったので新鮮。人通りはあまりないけど、危険な感じは全くしない。のどかだ。観光案内所に行く途中、バージニア州議事堂や議事堂敷地内の庭園を通ったのだけど全然人がいない。独り占めな感じだ。
そんなんで駅から2,30分歩いて観光案内がある建物へ到着。なんかやたら新しい大きい建物だなぁ。そんなに観光客こなさそうなのに。観光案内所での目的は、ホテルを教えてもらうことで。ネットでこの辺のホテルを調べたけど、$100以上のところばかりで予算オーバー。でも観光案内所で訊ねると、予算にあったホテル教えてくれるらしい。
観光案内所に行くと、人の良さそうなおじさんが。ここら辺のホテル探してるんだけど、と云うと地図に「こことここにこのホテルがあって…」と書き込んでくれる。でも有名な高いホテルばかりだ。$80以下のホテルを、と云うと「ああ、それならここがおすすめだよ。安いけどグレートだよ!」とダウンタウン端のホテルを教えてもらう。電話して部屋が開いていることを確認して、$72 だけどいいかい、と云われたのでもちろんうなずく。紙を受け取ってそのホテルへと向かう。
$72というので、古い建物のホテルなんだろうなぁ、と思ったけど全然そんなこと無かった。小綺麗な外観。ホテルのフロントで、先ほどの紙を渡すと、「観光案内所から来たのね!」とスムーズに手配してくれ、ホテルの説明をきく。フィットネスルームやインターネットできるPCが設置してある部屋、ブレックファーストの時間などなど。おお、この値段で朝食もつくのか。またフロント付近にリンゴがバケットに置いてあり自由に食べれる!カフェで買うと$1ぐらいするのにね。コーヒーが入ったポットまである。すばらしい。
で、部屋がこれまた今まで泊まってきた中じゃ群を抜いて良くて。シンプルで広い室内(20畳ぐらいはある)、5Fのそれなりに眺めの良い場所、大きい窓、窓際の大きいハンガーかけ(洗濯で重要!)、広い机。当たりのホテルだなぁ。観光案内所のおじさんありがとう。早速洗濯する。寝てないだけあって、部屋にいるとやたらと眠くなるので、ユンケルの粉っぽいやつを飲む。コンパクトで便利!さてと街中へと散策に。
まずはホテル付近のリッチモンド図書館に。鉄板の本棚、近くに住んでるであろうおじいちゃん達、読まれこまれた古い本。カセットテープやビデオテープまで貸し出しをしている。ああここ香りは実家近くの図書館ににてるなぁ。本屋とも違う、本の香りだ。
次にバージニア州立図書館に。巨大な新しい建物。広い中央ホール。WiFi や LAN,電源タップが用意された机。本は辞書や辞典や専門書などが多い。大学の図書館みたいだ。実際研究職っぽい人達がパソコンやノートを開いていろいろ調べ物をしていた。また、古いフィルムや映像データの再生装置があって、それらを再生しながら、ボタン一つでその箇所を印刷、みたいなことも出来るみたいで。へーこんな機械もあるんだ。
途中、歩道のレンガ道を青色の液体を積んだトラクターが走ってた。なにするんだろう、と眺めてるとレンガの隙間から生えてる雑草に青色の液体を噴射!そうか、除草剤散布か。ワイルドだ。
その後は南北戦争で被害をうけた煉瓦造りの建物や線路を見たり。期待してなかったけど、リッチモンド良いなぁ、とこの頃から思い始める。のどかな普通の街もこれはこれで新鮮で、そこら辺を歩いているだけで楽しいね。日本でも初めての街の散策は楽しい。
特に小川沿いの綺麗に整備された canal walk と呼ばれる遊歩道を歩くのが楽しくって。そこら彼処で頭の上を橋が架かってて、下から覗いたり、遠くでは壊れた橋が見えたり、静かな場所を歩いたり。人通りは全然なかったり、1,2人見えたりするけど、このcanal walk の周りは高級マンションがあって、安全な感じが。
ダウンタウンの中心部周りは、車道までレンガで出来ていてなかなか雰囲気が。ショッカースリープ地区というらしい。そこで遅めの昼ご飯。その後バージニア州議事堂の前をまた通ると、あれ別の場所に入り口があるぞ。2007年(今年)改築して、地下に施設を作ったみたい。通りで議事堂内の庭園も新しいわけだ。そんなんでその施設に入ってみると、相変わらず観光客はいないんだけど、結構案内や、警備員など働いてる人は居て、手厚い待遇を受ける。インフォメーションカウンターのおじいちゃんに「ようこそ!一人かい?もうちょっとでツアー始まるよ。一人で回るの?」などなど。ツアーされても英語ほとんど解らなくて申し訳ないので、一人で回るよ、と。出来たばかりだけあって、何もかもが新しくて綺麗。観光客は居ないけど。
ぐるっと巡って、隣の教会に。パイプオルガンの音色が聞こえてくるなぁスピーカでもあるんだろうか、と教会内を見渡すと、二階でおじいちゃんが本物のパイプオルガンを延々と弾いてる!本物のパイプオルガンが鳴ってるの見るの初めてだなぁ、とかやはり教会でパイプオルガンってすごい神聖な感じするよなー、とか考えてすごす。
その後もコロシアム見たり(中でちょうど人が集まって演説かなにかをやっていた)、ぐるぐるーと街を巡って夕暮れまで歩き続けた。この街もいいなぁ。あと一日ぐらいは街中を歩いていたい。でもまた明日は午前から移動なのであった。