2007年07月19日
アトランタ一日目 木曜日
ホテルの朝食サービスは、平日は 6:30〜9:30、ということで朝食がある時間に起きる、予定だったのだけど、起きたら9:30。なんてこったい!でもまだ疲れもとれてなかったので二度寝でふて寝。夢でうまそうな朝食サービスの夢を見る。11:00 前ごろ起床。
今日はストーン・マウンテン・パークで山(岩)登りをしてみる予定。ストーン・マウンテン・パークは世界一大きい花崗岩で、高さ250m ぐらいあるらしい。そこの表面を削って全長 60m ぐらいの彫刻があるとか。幸い天気予報は一時的にサンダーストームで、他は晴れらしい。
まずはアトランタを全然歩いてないので、最寄り駅を抜けて、Five Point Station という中心駅までダウンタウンを歩く。人が一杯いて安全そうだ。Five Point Station からは、東西南北列車が出ていて、それぞれの駅名が北順番に N1 なんとか駅、N2 なんとか駅、東なら E1 なんとか駅、と順番に名前がつけられているのでわかりやすい。駅に着くと自動券売機前で駅員が旅行者に買い方を教えている。ポートランドもこんなかんじだったなぁ。三日間乗り放題のチケットが$11かぁ。ちなみにアトランタ内の MARTA(バスや鉄道のこと。Metropolitan Atranta Rapid Transit Authority の略らしい。へぇ)は一乗車 $1.75 で乗りたい放題。でもバスだとおつり出てこなかったり、小銭持って無いとめんどくさかったりする。今日は少なくとも四回は乗り降りするので、三日間のチケットを購入がトクかなぁ。と購入しようとすると、駅員がやってきて、どれ買うんだい?と。あの三日間のチケットのやつだよ、と云うと手慣れた手つきでボタンを操作してく。さすがだーと思ってみていると、$36 の表記が。$11じゃないの?と訊ねたらアレおかしいなぁ、といった顔で再び操作。うまくいってない模様。べつの駅員を呼んで聞き出してる。慣れてるんじゃないのか!次はうまくいって $11 な表記が。ありがとう、と云って支払おうとしてクレジットカード差し込み口があったので入れてみるも、持ってる二枚のカードはどっちも使えなかった。しくしく。しかたないので現金で支払う。$20 入れたら、おつりが全部 $1 硬貨!おお、$1 硬貨なんて久しぶりに見たよ。財布がやたら重くなった。出てきた切符は、名刺よりもチープな紙の下に磁気を帯びたカードだった。改札を抜けるときはカードを通し、出るときはタッチするらしい。へぇ。
目的地は E7 駅、ということなので、その電車を待って乗る。結構すぐ次の駅に着く。2〜5分ぐらいかな。途中E4 駅でみんな降りる。ので俺も降りてみる。すると「この電車は E4 駅が終点で、この後くる電車が先まで行くよ」ときいても無いのに親切にも教えてくれる人が。ありがたい。次の電車に乗って目的の E7 駅に到着。ここからバスで40分ぐらいらしい。駅前にはバス停が複数ある。電車は目的地がわかりやすいけど、バスは #35 だとか、#120 だとか解りづらい。#120 のバスで行けるらしいので、ちょうど止まった #120 バスの運転手に、ストーン・マウンテン・パーク行きだよね?と訊くとそうだよ、と。なので乗り込む。MARTA のバスは結構発展してて、液晶モニタがいくつかあって、広告とか天気予報とか流している。時々画面左1/5 に地図と、バスのアイコンが表示される。今この辺をバスが走ってるよ、ということなのだろう。ずっと表示してくれればいいのに!このバスは降りるときは、窓の上を横に続いてるヒモを引っ張ると、ブザーが鳴って降りるらしい。次はドコドコ停留所、みたいなアナウンスも表示もされない。地域の住人の人が利用してるんだろうなぁ。観光客っぽい人は誰もいなかった。途中、ほとんどの人が降りる停留所があって、思わずここストーン・マウンテン・パーク?と訊ねてみたら、ここはダウンタウンで、ストーン・マウンテン・パークはもうちょっと先らしい。ちょっとたってストーン・マウンテン・パークに到着。終点なのね。結局ストーン・マウンテン・パークで降りたのは、自分と途中から乗ってきた家族連れだけ。アメリカ人はやっぱ郊外には車で来るのね。この時点で13:30ぐらい。
さてとストーン・マウンテン・パークはどこだろ、と周りも見渡すも、普通の高級住宅地っぽくて、見あたらない!一応地球の歩き方にはバス停降りて右って書いてあったけど、そこも普通の住宅地が。ストリート名はあってるからたぶん大丈夫だろう、とビクビクしながら進む。後ろから一緒に降りた家族ずれも来てるので、たぶんあってるはず。周りは小鳥がさえずってる。いいなぁ。こんなところで一度は暮らしてみたいなぁ、人が少なくてちょっと怖いけど、と思って数分歩くと駐車場が見えてきた。ホッ。
ストーン・マウンテン・パーク内に入ると、自分の来た東口はちょうど山登りの入り口地点らしく、ずーと上まで道が続いている。石でかいよ!登る前に、飲み物を持ってなかったので近くの自販機で水を買おうと。$2.5 かよたけーさすが観光地価格、と思いつつ DASANI(コカコーラ社の水。アメリカで一番よく見かける)を押すも SOLD OUT。なんだってー。近くには売店も他の自販機もない。しかたなくパワーエイダーを押す。 SOLD OUT。なんだってー。なんてこったい。炭酸しかのこってないっぽい。しかたなくスプライトを押す。ゴトン、と出てきた。しかし このスプライト ぜんぜん ひえて いない。$2.5まで払って酷い仕打ちだ。まぁしかたない飲むか、とボトルを開けると、炭酸が吹き出した。これは ひどい。手やズボンにちょっとかかった。ちょっと悲しくてやるせなくて泣きたくなったががまんがまん…。
さて登山だ。ガイドブックだと1時間〜40分程度と書いてあるぞ。岩を歩いて登っていく。急勾配はまだ無い。周りは草や松などが生えている。岩の上にうっすらつもった土に根を下ろしたんだろうなぁ、植物の生命力はすごい。上からは人がけっこう降りてくる。目があったりすると Hi とか声をかけたり、手を振ったり、フレンドリー。15分ぐらいで汗だくになる。あつーい。でも岩の道な景色なんて見慣れてないんで飽きる、とかは全然無い。この辺でガムだらけの木(電柱だけど)を発見する。すごい、表面色とりどりのカラフルなガム(のかんだ後のゴミ)で覆われている。これがガムガムの実をつけると云われている木かぁ。
20分目あたりから結構勾配が急になってきた。場所によっては手すりがついてたり。この辺からは転んですべって落ちたら死ぬなぁ、みたいな風景が広がってきた。25分ぐらいで頂上が見え始める。休みなしで来たので息がつらくなってきた。ぬるいスプライトも3/4は飲んだ。へとへとになりながら頂上の休憩所へ。わーいついたー。頂上から見下ろすアトランタの景色は、どこも木木木木で林であり森なわけで。パノラマ・森。ほっとんど開けてる場所が無い。昨日アムトラックからの風景が樹海ばっかだったのも頷ける。よく見ると、遠くの方にうっすらとビル群が見える。あの辺がアトランタの中心か。あそこから30kmぐらいの場所で、もうこんな森だらけなのかぁ。アメリカは広いな。
休憩所には冷たい水飲み場があって、そこで水を飲む。無くなったスプライトのボトルにも水を付け足す!中学や高校の頃を思い出すぜ。横に10歳にも満たない子来ても同じことをやりはじめた。ワオー。ちなみに普通に山頂では水のボトルが売られていたけど、がっかりスプライトを有効活用するため、あえて買わず。
さて降りる手段はどうするか、徒歩で降りてもそこからまた30分ほど歩かないと、彫刻が見える場所には行けない。彫刻が見えるあたりは、アトラクションや店もたくさんあるらしい。ロープーウェイで降りるとちょうどそこに着く。ここまで来たら彫刻も見たいよな、とロープーウェイのチケットを買う。$6弱した。全部 $1 硬貨で払ったら oh めずらしい、みたいなことを云われた。あんま $1 硬貨見ないよね。で、ロープーウェイが全然来る気配がない。外は風が強く、雷も遠くでごろごろなり始めた。あとどれぐらいで来るの?と訊ねると、解らないだそうな。天気の影響もあるとかなんとか。30分ほどまってもまだこないー。休憩所無いを見て回るのもあきたので山頂をぐるぐる。家族連れの人に写真取って、と云われる。アメリカだとかけ声はどうするんだろう。スリーツーワンーパシャ、でシャッター押したけどこれで良かったんだろうか。カメラを渡すとサンキューベリーマッチと云われた。サンキューはよく云われるけど、ベリーマッチは云われたことがなかった。すかさずユアウェルカム。そういえばサンキューソーマッチと云ってるのもときたまきく。ベリーマッチはよっぽどじゃないと云わないのかなぁ、とか思った。
まだロープーウェイは来る様子がないので徒歩で降りることに。彫刻はまたの楽しみということで。次があるかは定かじゃないけど…。下りは登りよりは疲れないけど、勾配に気をつけないと危ないので慎重に。下りは下りの景色で、また違って興味深かった。25分ほどで降りれた。このときの時刻は15:20ぐらいか。
さてここからまたバス停に。うまく道覚えてるかなぁ、とか思いつつ歩いていったらストーン・マウンテン・パークのゲートで行きの家族と会う。山頂には来てなかったから、彫刻だけ見て帰るんだろうなぁ。で、同じ方向に歩く。一人じゃないので安心だ。バス停に行って時刻表を見る。15:00台は3本あるなぁ。平日昼間は結構本数がある。終バスも23:10と結構遅い時間までやってるんだね。
バスが来たので乗る、と家族のお父さんが「またあったね」と声をかけてきたので「ええ」と。ダメだ、このままだとここで会話のキャッチボールが終わるぞ!とすかさず「アーユーバケーション?(あなたは休暇ですか?)」と。俺の英語わかんない、といった顔をされたのでバケーションの発音が悪いんだな、と思い何回か「アーユーバケーション?」と訊く。I don't understand. と云われてしまった。代わりに「アーユーバケーション?」と聞かれたので「イエス、アイアムアバケーション」と答える。ここで間違いに気づく!おせーよ!Are you a vacation?って英語なんだよ今日日そんなん中学一年生でも変だと思うだろ気付よ俺!と思うも後の祭り。Are you a vacation? なんて英語はどう考えても変で意味が通じないので、何度も聞き返してくれたのだと思う。で「この人の云うヴァケーションは vacation 以外のなにか」だと解釈されたっぽい。そう考えると、なんとなくこのシチュエーションが解ってきたぞ。まぁそんなんで英語しゃべれないの?と云われほとんどしゃべれない、と答える。すると奥さんに、「うちの奥さんとなら喋れるかも」と云われる。確かにアジアっぽい顔立ちだ。僕は日本人だよ、というと、奥さんがじゃあ喋れないわぁ、と。奥さんはスペイン語と中国語が喋れて、英語はそれなりに喋れるらしい。ラテン系と中国人のハーフなのかなぁ。子供をあやす時にはスペイン語で喋ってた。ここの子供はスペイン語と英語のバイリンガルになるのかなぁ、とか思ったりした。とちょっと喋ってるうちに雨が。早めに降りておいて良かった。ロープーウェイはもう来たのだろうか。
駅について、そういえば朝からなんにも食べてないことに気づく。気づくととたんにおなかが減るのは何でだろう。E7駅から Five Point駅へ。Five Point 駅は、アトランタ発祥の場所であるアンダーグランドと云われる地下街へと繋がっている。そこのアンダーグラウンドをうろちょろ。1F,B1,B2 と三階構造みたい。そこそこ楽しい。フードカウンターでは、10種類ぐらいのチェーン店が。リトルトウキョウ(小東京)という店もあったのだが、どう見ても中華だった。テリヤキチキンがあるぐらいか。しかし半分ぐらいが中華で、中華人気強いなぁ、と思った。今日はアメリカンなフードをたらふく食べたい気分だったので、横長いハンバーガーみたいなやつと骨付き鶏肉のセットがあった店で買って食べる。めっちゃおなか減ってたのに、一食で満腹になるアメリカすごい。
その後もアンダーグラウンドをちょっとうろちょろ。ナッツの甘い香りがしたので、入ってみた店で甘そうなお菓子を買って食べた。ホワイトチョコレートとピーナッツバターとナッツがくっついて出来たようなクッキーのような。思ったより甘くなくてうまかった。ここの店では値段の表記が $12 bl(たしか) とかなってたのでとまどう。100g 120円、とかそんな感じなんだろう。しかしながら単位が解らないので、値段が想像も付かなくて、買うときちょっとドキドキ。
アンダーグランドを抜けてアトランタの中心部をぶらぶら。ビルビルビルだなぁ。坂も結構多い。その後オリンピック記念公園という、その名の通りの公園まで行ってみる。公園自体は小さい。有名らしい噴水では、20人ぐらいの子供(と一部の大人)が水浴びをしていた。楽しそうだった。
アトランタビル群
鳩だらけの公園
five point 駅内
電車内
駅の電光掲示板の上部はCNNやコカコーラのCMが
ストーン・マウンテン・パークの停留所付近。ふつうの住宅地!!
岩登山口
ぬるいスプライトもいっしょだぜ!
松がたくさん
てくてく登るよ
ガムガムの木。カラフール。
まんなからへん。森。森。
結構なんか刻んであったりする
まだまだ登るよ
ここら辺から落ちたら死ぬ感じが
急な場所には手すりも
山頂の休憩所が見えた!
山頂周りの風景
遠くにうっすらとビル群が
降りるよ!
何かの跡地
駅の自動改札。こんなん。
アンダーグラウンド
小東京(だけど中華)
甘いお菓子屋
うまうま。カロリーは高そうだけど。。
オリンピック記念公園の噴水。水がリズムによって出たりでなかったりする。