2007年07月18日
ニューオリンズ最終日 水曜日
突然だけど、昨晩の話。夜にのどが渇いたのでホテルの自動販売機があるところへ。そこの自販機で.75って表示されていて、前の人がおつりを取り出し忘れた .75 が残ってるのかと最初思った。1$入れたら1.00表記になった。なんなんだろう。いくらなのか解らない。たぶん1.5$か1.75$だろうともう1$追加しようとする。手元には20$しかない。20$をつっこむと帰ってこない可能性がある。きけん。なので部屋まで戻る。ズボンのポケットにはいつも1$*ちょっと入ってる。部屋に戻って数ドルつかんでまた自販機に。別の人は来ていなかった。安心してもう1$いれてみようとするもうけつけない。なんでだー。Return ボタン押しても反応無い。なんでだー。買うボタンを押してみる。落ちてきた!おつりも25セント返ってきた。つまり前の人の75セントが残ってて、1$入れて、1.75$で、品物は$1.5だから25セント戻ってきたってことか。と落ちてきたブツを見て違うことを知る。缶だった。つまり缶は75セントで、1$入れたから25セントおつりで、1$以上入れる必要がないから受け付けなかったわけだ。日本人的にはわけわかんない!アメリカの自動販売機コワイ。ちなみにセントやドルの認識もかなり微妙。日本の自動販売機は超優秀、と思ったりしたんだ。
さて朝、今日は 5:00 起き!5:00に起きなくちゃ不安で夜中に何度も目を覚ましてあまり寝れなかった。準備をして、6:00 すぎにチェックアウト。アムトラック(長距離電車)の駅へ。6:00すぎだけど、サマータイムのため、日本で云う5:00ぐらいの明るさ、つまり全然暗い。さすがに徒歩で行くのはちょっと危険だなと思ってタクシーで。11$ + チップ代かかった。6:20 分頃到着。出発は 7:20 なのでちょうど一時間前。初なので一応時間には余裕を見ている。
初アムトラック駅、駅員がいるカウンターはかなりこんでいる。チケットはあらかじめ amtrak のオフィシャルサイトからネットで購入してある。無人の発券機にクレジットカードを通して、乗るアムトラックの番号を入れるだけで発券される。超お手軽。Eチケットにしろ、なんにしろ、パスポートやカード持ってくだけで乗れるのは楽で良いなぁ。で、30秒でチケットが発券されたので出発までの一時間ヒマに。駅構内にはサブウェイがあったのでそこで朝食。普通に注文したらオーブンで焼いてくれた。えええ、こんなサブウェイ初めてだ。パンがさくさく、チーズがとろけてあつあつのハムでうまい。これで $3 + TAX はお得な気分。でボーとしてるうちに 7:00 ごろから搭乗が始まる。最初はファーストクラス(?)ぽいひとから優先的に。飛行機と同じだわね。その後普通に搭乗。なにやらすごい列になってる。列がすくまで座って待って、乗り込もうとすると呼び止められる。バックパックなどの荷物にはタグ(名札)をつけないとダメらしい。名札を書いて乗り込む。一応座席番号みたいなのがチケットに書いてあるんだけど、その番号と席は関係ないらしい。なるほど、だからみんな並んでいて、先に良い席を取るわけだ。窓側の席は全部うまってたので、廊下側の席を開いてるかどうか確認して座る。「シートオープン?」。こないだ覚えた。
で初アムトラック内なんだけど、すごい広い。新幹線みたいな座席を想像してたのだけど、とんでもない。飛行機で云うビジネスクラスぐらいの広さの席だ。椅子は35度ぐらい傾けるし、足は伸ばせるし、快適。窓も大きいので外の景色もよく見える。コンセント口まであるよ。すばらしい。でも超寒いよ。あらかじめ寒いと聞いていたので、上に長袖、その上にフリース着てたのだけどそれでも寒い。途中寒すぎて、Yシャツだして膝掛け代わりにしてたよ。
出発は時間通り 7:20。遅れる遅れる云われるアムトラックだけあって、この時点ですでに遅れるのかと思ってたら、さすが始発だけあってぴったりに出発。さようならニューオリンズ。カトリーナに負けず、復興できることを願ってるよ。またいつか来たいな。
アムトラックの窓の外の景色は樹海みたいな、木、木、木、な景色が続く。木も針葉樹ぽかったり、松っぽかったり、ツタがからまりまくってたりといろいろ。樹海8割、平原1割、その他1割みたいな感じの景色だった。窓側じゃなかったので、あまり写真とれなかったよ。出発してちょっとして、眠くなってきたので寝たんだけど、寒くて30分ぐらいで起きる。ああ寒い。空調も効きすぎているので、それだけ寝ただけでのども痛い。寒くなければ座席は快適なのですごいやすいんだけどなぁ。
近くの席で、子供がポータブルDVDプレーヤでイヤホンもささずに教育番組かなにかを見てる。親も一緒になってみてる。うるさいなー、と思っても誰も注意しない。ヘッドフォンから音漏れ全開で音楽を聴いてる人もいる。誰も注意しない。アメリカはそういうもんなのかな。みんなあまり気にしないというか。
11:00すぎに、ながめにどこか田舎町の駅に停車。これまでも一時間に一駅ぐらいは停車してたんだけど、30分ぐらい停車したのはこれが初だ。車外に出てタバコすったり、電話したりする人が結構。俺も車内が寒すぎたので外に出る。日光気持ちいい!30分ぐらいたつと、そろそろ出発だよと云われて戻る。ちょうどお昼ぐらいだったので、フードカウンターのある車両へ。思っていたよりチープなフードカウンター周辺。オシャレなバーっぽい作りかと思ってたのに。ファーストクラスあたりの車両だとちがうのかしら。ホットドックを頼む。電子レンジでチンされたのが出てきた。他の食事もあらかたレンジでチンものらしい。チープ!これで3.95$かぁサブウェイでもう一つ買っておけば良かった。この辺で時計の時間を中部標準時から東部標準時へと変更。+01:00 時間する。つまり今日は23時間しかない。飛行機で日本からアメリカ、だと時差がありまくってそれが普通なんだけど、アメリカ国内だと都市を移動しただけで時計の時間を、とかめんどくさそう。
15:00ごろ、もう一度車内をうろうろしてると、あんまり冷房が効いてない車両があることに気づく。というか、自分が乗った車両が一番寒い。寒すぎる車両、それなりに寒い車両、普通の車両と三種類ある。添乗員の人に、車両移動しても良い?と訊ねたら良い、と。親指をグっとジェスチャーされた。さすがアメリカ。というわけで寒くない車両に!この車両は人も少なく、誰も座ってない席をとれた。アメリカ人は冷房大好きだなぁ。でもなんだかこの車両は古いかんじ。椅子のカバーもそれなりに汚れてるし、コンセントは窓際に1口しかないし。でも暖かいのですべて許せる。人も少ないのでそこそこ静かだし。
16:00 ごろ、なんだかビル群がある都市に到着。AT&T なロゴなビルも複数ある。ここに20分ぐらい停車。Welcome to Birmingham と書いてある。アラバマ州の最大都市、バーミングハムらしい。名前ぐらいは聞いたことあるよ。しかし駅周辺にもあちこちに廃墟らしき建物が。アメリカはわりとそこら彼処に廃墟があってコワイ。
17:00 ごろ、電車が止まる。今までは止まってもエンジン音はして、アイドリングみたいな感じだったのだけど、エンジン音も完全に止まって、クーラーや主な電気も消える。oh。だんだん暑くなってくる車内。一時間ぐらいたったところで動き出す。が10分ぐらいでまたエンジンなどが止まる。でも今度は5分で走り出した。これで一時間遅れは確実だなぁ。
当初の到着予定時刻の19:40 の一時間後、20:40 になってもいっこうに都市に近づいてくる気配はない。むむ。21:00 ごろ、不安になったところで、目的の都市まで後どれぐらい?と添乗員に訊ねたら、about 1 hour と云われる。着くの22:00 ごろじゃん!夜中だ。目的のダウンタウンまで、そこからバスや地下鉄で乗り継いでいくんだけど、さすがに夜中の地下鉄はコワイのでやめてタクシーにしようと思った。ここら辺でおなかがだいぶ空いたのでフードカウンターへ。イタリアンサンドウィッチというのを頼んでみた。$5.5。高いなぁ。たいしておいしくもなかったけどおなかはふくれた。
21:00をすぎるとさすがに真っ暗に。列車からの風景は、本当に真っ黒。明かりなどどこにもない。しかし、21:30ごろから徐々に明かりが見えてくる。アトランタも近い。22:00 ごろ、大きなビル群の明かりが。ついにアトランタだ。何度も質問した添乗員の人が、わざわざここがアトランタだから降りなさいよ、と教えに来てくれた。ありがとう。
アトランタ駅に 22:10 ごろ到着。初めてのアムトラックは、たっぷり二時間半遅れた。大都市だから、結構降りるのかな、と思っていたら全然そうでもなかった。10人ちょいぐらい。みんなワシントンDCやニューヨークまで行くのね。
さてさて道中13時間以上もわりと似た景色の繰り返し。飽きるような飽きないような。飛行機よりはよっぽど快適だし、それなりに景色は変わるしでそんなに疲れたりはしない。途中、何にもないところで数回(十数回)止まったり、なぜかバックしてちょっと電車が戻ったり、踏切のど真ん中で10分以上止まってこれでいいのかよアメリカ、とか思ったりした。あと初アムトラックで二時間以上の遅れとか、噂にそぐわぬ遅れっぷりだよ。せっかちな日本人には向かないと思った。アメリカ人はわりと時間にゆとりをもって接してるというか、そんなのが感じられる。
夜のアトランタ駅の構内は、列車を待つ人でごったがいしてた。たくさんいるんだなぁ。駅の中は明るいけど、周りは結構静か。ニューオリンズと違って、結構そこら辺にビルがあって、街灯もしっかりしてる、けど寂しい感じ。このままバスを探して、地下鉄で、というのはちょっと怖かったので、駅前のタクシーでホテル(INNだけど)へ。アトランタ市内は、さすがアメリカ大企業の本拠土地がたくさんあるだけあって、結構な高層ビルや明かりが。しかし、道沿いは人が全然いなくて怖い感じ。15分ぐらいでホテルへと到着。$15 + チップを払う。フィフティダラーつわれて、最初$12 か $20 だっけ、と混乱して $20 札で払うと $5 帰ってきた。フィフティーダラーは$15だわな。とっさに脳内変換が全然出来ない。
ホテルのロビーで手続きを済ませる。今までのロビーの人はだいたいおばさんだったのだけど、なんだか20ぐらいの若い娘だ。日本人だと解ると、「私の名前、日本語で書いてみて!」と云われる。またこのパターンか!別の国の言葉を名前を書くのが、今アメリカでブーム、間違いない。今度は彼女の名前をカタカナで書いてみた。ちょっと頭をひねって苦笑いしながら「クール!」と云われた。ほんとにそう思ってるのか疑問です。
部屋はホテル、というよりモーテルみたいな作り。扉の外は室内じゃなく、一応本当の外だし。日本のマンションみたいな感じね。これで89$+TAXかぁ。大都市のダウンタウンだから仕方ないのかなー、と思いつつ風呂に入り洗濯して寝る。座ってばかりの一日だった。
ニューオリンズの駅構内
アムトラック乗るよ
アムトラック内
ニューオリンズ出発してすぐ。海?湖?川?
こんな景色が延々と続く
途中の駅
フードカウンター周辺
バーミングハム
夕方
アトランタ駅
INNの部屋