Ther Color of Jazz を見返す
ふと、自分が好きな写真って何なんだろう、と思いPete Turner の The Color of Jazz を見返す。この写真集は CTI レコードから出していたアルバムにはまった時、「ジャケットもすごく良い」と思い、CTIのジャケ写のフォトグラファーであるPete Turnerの写真集で、写真家の写真集としては人生で初めて買ったものだ。 CTIのジャケットはもとより、それ以外の写真もいくつも入っていて、LP見開きから、オリジナルの写真まで、144ページに渡り載っている。
いちばん有名なジャケットは、たぶんJobimのWave、好きなジャケットはWesのRoad Song、印象深かかったのはTurrentineのSugarだなぁ、とか懐かしく見返す。
写真集はLPぐらいの大きさの正方形で、LPのジャケットを開いたまんまのページもいくつもある。そして今更ながらに気づいたのだけど、LPを開いた時の 1:2 という大きさに合わせてデザインされたものばかりで、CDを聴いていたときは表紙の1:1のところばかり印象に残っていて、見開きの写真含めてのデザインというのを見落としていた。Milt JacksonのSunflowerなんか何度も見たはずなのに、見開きの右半分の記憶しか無くてもったいない。
写真集の表紙になってるJoe Farrell の Canned Funk なんかは見開きだとぐっと人っぽく見えて、目玉も気持ち悪さからちょっと愛らしく変わる。
写真表現としては、多重露光、高コントラスト、色飽和、逆光、高感度フィルムによる粒子、赤もしくは青の単色現像、等々が使われていて、現代でよく見る解像度が高い写真はほとんどない。大体の写真が、なにかの色を主体に表現しいることが多く、どれもPete Turnerぽさが出ていて、コントラスト、色合いが美しくて好きだなーというのを再認識した。
ちなみに secon.dev のメインタイトルである『A Day in the Life』は Wes Montgomery の A Day in the Life から、ではなく、そのオリジナルの The Beatles の A Day in the Life から。