A Day in the Life

2007年07月26日

ワシントンDC 四日目 木曜日

明日は朝から移動なので、今日は実質のワシントンDC最終日。朝8:30 から、ワシントンモニュメントに登れるチケットを無料で配っているというので行ってみることに。ワシントンモニュメントは中にエレベータがあって、塔内部の頂上からワシントンDCを見渡すことができるんだって。ちょっと遅れること9:00すぎにチケット配布場所に行ってみると結構な列が。15分ほど並んで自分の番に。30分ごとに区切られた時間のチケットで、早い時間や遅い時間のチケットはすでに配布終了していた。その中でも一番遅い時間帯、15:00 からのチケットをもらう。

さて 15:00 までまた今日も歩く、歩く、歩く。歩く中、ダウンタウンの道中で地図を広げていたら、怪しい男がよってきて「どこを探してるんだい」と云ってくる。これが噂のたかりかも!と思ったのでNo, いいよ、と云ったり手を振ってノーセンキューぽいジェスチャーをしたりしても、俺はそこを知ってる、みたいなことを云われて離れない。あなたは心が読めるのですか。しかたなく行く予定の場所を、ここだよと地図上を差すと、「それならそこの角を曲がって2ブロックいったところさ」と。解ってるさ!

で、サンキューと云って離れようとすると、お腹を押さえて大げさなジェスチャーで、お腹減ってるんだ、1ドルドネーションplz、と。No と云うと、さっき道教えたんだからさ、と。このまま何か起きたら嫌なので、ポケットにつっこんであった小銭から一ドルを渡す(このとき$2あったところから$1出した)、ら、2ドルくれよ、と。No, あと$1、No, あと$1くれよ、と二回ほどやるうちに、何か云ってあきらめて去っていった。文句を言いたいのはこっちだよ…。と、初たかられ体験。あめりかこあい。

ちなみに普通にお金ちょうだい、というのは全然珍しくなくて、小銭が入ったコップを向けてきて、チャリチャリと音を鳴らすだけの人だったり、$1プリーズって云ってくる人だったり、Would you please... と云ってくるので立ち止まって話を聞いてみると、お金ちょうだい、ということだったり。

で、気を取り直して歩いて歩いて、博物館や庭園を巡る。特に National Gallery of Art West/East Building が果てしなく広くて、ここをじっくり見るだけで一日かかってしまうのでは、という大きさ。なので途中で切り上げる。

ちなみにアメリカで、重要な建物だったり、博物館だったりのほとんどでテロ対策の空港みたいな手荷物検査が行われるんだけど、それがきちんとしてたりすごい適当だったり差が激しい。きちんとしているところはカバンのポケット一つ一つ調べられて、かつノートPCは蓋を開けて内部もチェックとかする。しかし適当なところは、カバン開けて見せても、中をちら見もせずに、アゴで行って良いよとかやられる。適当ならやらなきゃいいのにね。たぶん警備員によって対応が違うんだろうけど…。

庭園の噴水では、みんな噴水に腰掛けて、足を噴水に入れている。これは気持ちよさそう、ということでまねしてやってみる。足はひんやり、他は暑い。気持ちいいなー。ちなみに噴水といえど直径20m以上はある。でかいぜ。

途中、レンタルセグウェイな店を見かけた。なるほど、この街でやたらセグウェイに乗ってる人がいるなと思ったけど、レンタルしてるのか。セグウェイに乗ってる人たちが一列になってるとなにやら近未来っぽいぞ。あとローラーが靴底についた靴を履いている(ローラースケートではない)子が結構たくさん居る。日本では見たこともなかったんだけど、本当にあんな靴あったんだ!漫画でしか見たことがなかったよ。

そんなこんなで 15:00 になったのでワシントンモニュメントのエレベータ列に並んで待つ。15分ほど待って搭乗、屋上へ。エレベータ内では塔のどこどこは何フィートあって、みたいな話を。フィートって全然使わないから直感的にどれぐらいの大きさか全くわからない。頭の中で 30cm をかけ算して、とかしてるうちにすぐ頂上へ。頂上からのワシントンDCを見渡した景色は、窓ガラスも汚れていたせいか、へぇこんなもんか、といったところで。下からワシントンモニュメント見上げてる方が素敵だなぁ。そんなに興味がわかなかったのですぐ降りた。

その後は塔の下でぼんやり空を眺めたり、景色を眺めたりして三時間ほどすごす。ほんとすばらしすぎて、ぼんやりしているだけであっと時間は過ぎていく。幸せな時間だなぁ。19:00 前に、明日の準備もあることだし、名残惜しいけどホテルに戻る。

で、ホテルに戻ってシャワー浴びて 20:00。今日の夜はワシントンモニュメントに行くつもりじゃなかったけど、やはりもう一度夜景を見ておきたい、というわけで再度ワシントンモニュメントへ。すると丘の麓の野外劇場で、ウィンドアンサンブルオーケストラが演奏してるじゃん!20:00 からコンサートしていたみたい。芝生で寝ころびながら、オケを聞きつつ、上にはワシントンモニュメントがそびえてて、日が沈んでいった。なんというシチュエーション。

演奏が終わった後、ワシントンモニュメントの下で物思いにふけりつつすごす。あーこの場所が好きすぎるなぁ。しかし時間は過ぎゆく物で、あっという間に22:00前。さすがにそろそろ、とホテルに戻る。今度こそ本当にお別れだなぁ、またいつか絶対来るぞ。

ホテルに戻って、明日のアムトラックの予約番号をメモって寝よう、と思ったのだけどなんとインターネットに繋がらない(DHCP で IP取得できない)!つまり予約番号が解らない。なんてこったい。DS の WiFi でも IP 取得できない、と云われてるのでホテルのワイアレスが変ぽい。フロントでネット繋がらないよ!と云っても「ごめん解らない」と。うーん。で、ホテルのフロントでPCを開くと、弱小電波の野良無線発見!なんとかネットに繋いで予約番号をメモしたところで切断される。再接続不可。危機一髪セーフ。というわけで、なんとかアムトラックの予約番号もメモれたので寝るよ!ネットには突然繋がらなくなることがあるのでそれを考えて行動しよう…。

ワシントンDC 五日目 金曜日

全然寝れない!久しぶりに一睡も出来ずに朝を迎える。久しぶりに羊を100まで数えたりしたが全く眠れなかった。そんなんで6:20ごろホテルをチェックアウト。この時間だとやっとちょっと日が昇ったかな、という明るさ。ユニオン駅まで歩く、が、一本道のはずなのにユニオン駅北(治安が悪い場所)に行きそうになってしまう。危ない危ない。

30分ほどで駅に到着。カフェでホットコーヒーとブルーベリーマフィンを注文したら、コーヒーじゃなくて紅茶(アールグレー)が出てきたよ…。不思議!俺の英語の発音はほんと酷いなぁ。今回もアムトラックだし遅れて到着かなぁ、と思ってたのだけど on time で到着。すごいぜ。毎回こうあって欲しい。最終目的地のニューヨークとは反対方向のアムトラックに乗る。アムトラック内で寝ようと思ったけど、眠いのに寝れなかった。今回のコーチは、足かけとかなく、ちょっと狭い感じがした。コーチによって広かったり狭かったりするんだろうか。

アムトラックに揺られ二時間半、目的のヴァージニア州の州都・リッチモンド メインストリート駅に到着。そこで降りたのはたった四人!うち二人はスーツで仕事な感じで、一人は旅行者風だった。すくなーい。駅自体は雰囲気のある建物でよく、結構綺麗。

駅の1Fに降りると、中心にインフォメーションカウンターが。そこでリッチモンドの地図をもらう。歩いて回れるルートとかも書いてあって結構本格的。観光客なんて全然こなさそうなのに、きちんと作ってるんだなぁ。また1Fには展示物などがあってちょっと博物館風味だったりもする。

駅を出てすぐ目の前はハイウェイの下でなんにもない!周りを見渡すと廃墟が。ここはひょっとして危険な場所なんでは、とちょっと歩くけど、別にそんな雰囲気でもない。観光案内所を目指して歩いてるうちに、ああここは普通の街っぽいなぁ、と思う。今まで滞在した場所はは、観光地と危険な場所だったり大都市だったりだったんだけど、ここは本当に普通っぽい。こういうアメリカはまだ見たことがなかったので新鮮。人通りはあまりないけど、危険な感じは全くしない。のどかだ。観光案内所に行く途中、バージニア州議事堂や議事堂敷地内の庭園を通ったのだけど全然人がいない。独り占めな感じだ。

そんなんで駅から2,30分歩いて観光案内がある建物へ到着。なんかやたら新しい大きい建物だなぁ。そんなに観光客こなさそうなのに。観光案内所での目的は、ホテルを教えてもらうことで。ネットでこの辺のホテルを調べたけど、$100以上のところばかりで予算オーバー。でも観光案内所で訊ねると、予算にあったホテル教えてくれるらしい。

観光案内所に行くと、人の良さそうなおじさんが。ここら辺のホテル探してるんだけど、と云うと地図に「こことここにこのホテルがあって…」と書き込んでくれる。でも有名な高いホテルばかりだ。$80以下のホテルを、と云うと「ああ、それならここがおすすめだよ。安いけどグレートだよ!」とダウンタウン端のホテルを教えてもらう。電話して部屋が開いていることを確認して、$72 だけどいいかい、と云われたのでもちろんうなずく。紙を受け取ってそのホテルへと向かう。

$72というので、古い建物のホテルなんだろうなぁ、と思ったけど全然そんなこと無かった。小綺麗な外観。ホテルのフロントで、先ほどの紙を渡すと、「観光案内所から来たのね!」とスムーズに手配してくれ、ホテルの説明をきく。フィットネスルームやインターネットできるPCが設置してある部屋、ブレックファーストの時間などなど。おお、この値段で朝食もつくのか。またフロント付近にリンゴがバケットに置いてあり自由に食べれる!カフェで買うと$1ぐらいするのにね。コーヒーが入ったポットまである。すばらしい。

で、部屋がこれまた今まで泊まってきた中じゃ群を抜いて良くて。シンプルで広い室内(20畳ぐらいはある)、5Fのそれなりに眺めの良い場所、大きい窓、窓際の大きいハンガーかけ(洗濯で重要!)、広い机。当たりのホテルだなぁ。観光案内所のおじさんありがとう。早速洗濯する。寝てないだけあって、部屋にいるとやたらと眠くなるので、ユンケルの粉っぽいやつを飲む。コンパクトで便利!さてと街中へと散策に。

まずはホテル付近のリッチモンド図書館に。鉄板の本棚、近くに住んでるであろうおじいちゃん達、読まれこまれた古い本。カセットテープやビデオテープまで貸し出しをしている。ああここ香りは実家近くの図書館ににてるなぁ。本屋とも違う、本の香りだ。

次にバージニア州立図書館に。巨大な新しい建物。広い中央ホール。WiFi や LAN,電源タップが用意された机。本は辞書や辞典や専門書などが多い。大学の図書館みたいだ。実際研究職っぽい人達がパソコンやノートを開いていろいろ調べ物をしていた。また、古いフィルムや映像データの再生装置があって、それらを再生しながら、ボタン一つでその箇所を印刷、みたいなことも出来るみたいで。へーこんな機械もあるんだ。

途中、歩道のレンガ道を青色の液体を積んだトラクターが走ってた。なにするんだろう、と眺めてるとレンガの隙間から生えてる雑草に青色の液体を噴射!そうか、除草剤散布か。ワイルドだ。

その後は南北戦争で被害をうけた煉瓦造りの建物や線路を見たり。期待してなかったけど、リッチモンド良いなぁ、とこの頃から思い始める。のどかな普通の街もこれはこれで新鮮で、そこら辺を歩いているだけで楽しいね。日本でも初めての街の散策は楽しい。

特に小川沿いの綺麗に整備された canal walk と呼ばれる遊歩道を歩くのが楽しくって。そこら彼処で頭の上を橋が架かってて、下から覗いたり、遠くでは壊れた橋が見えたり、静かな場所を歩いたり。人通りは全然なかったり、1,2人見えたりするけど、このcanal walk の周りは高級マンションがあって、安全な感じが。

ダウンタウンの中心部周りは、車道までレンガで出来ていてなかなか雰囲気が。ショッカースリープ地区というらしい。そこで遅めの昼ご飯。その後バージニア州議事堂の前をまた通ると、あれ別の場所に入り口があるぞ。2007年(今年)改築して、地下に施設を作ったみたい。通りで議事堂内の庭園も新しいわけだ。そんなんでその施設に入ってみると、相変わらず観光客はいないんだけど、結構案内や、警備員など働いてる人は居て、手厚い待遇を受ける。インフォメーションカウンターのおじいちゃんに「ようこそ!一人かい?もうちょっとでツアー始まるよ。一人で回るの?」などなど。ツアーされても英語ほとんど解らなくて申し訳ないので、一人で回るよ、と。出来たばかりだけあって、何もかもが新しくて綺麗。観光客は居ないけど。

ぐるっと巡って、隣の教会に。パイプオルガンの音色が聞こえてくるなぁスピーカでもあるんだろうか、と教会内を見渡すと、二階でおじいちゃんが本物のパイプオルガンを延々と弾いてる!本物のパイプオルガンが鳴ってるの見るの初めてだなぁ、とかやはり教会でパイプオルガンってすごい神聖な感じするよなー、とか考えてすごす。

その後もコロシアム見たり(中でちょうど人が集まって演説かなにかをやっていた)、ぐるぐるーと街を巡って夕暮れまで歩き続けた。この街もいいなぁ。あと一日ぐらいは街中を歩いていたい。でもまた明日は午前から移動なのであった。

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